《アコギのトップブランド》Martin(マーチン)の特徴とラインナップ[記事公開日]2025年11月15日
[最終更新日]2026年05月29日

Martin(マーチン)ギター

「マーチン(=マーティン、C.F.Martin&Co.)」は、フォークギター(=フラットトップ、スチール弦のアコースティックギター。いわゆる「アコギ」)を語る上で決して外すことのできない代表的なメーカーです。
多くのギターブランドが林立する中、創業以来190年以上にわたり世界中のプレイヤーに愛用されるトップブランドであり、ファンからは「いつかはマーチン」と言われる憧れの高級ブランドでもあります。


  1. Martinブランドのギターの特徴
  2. マーチンの特に重要なポイント
  3. マーチンギターの木材事情
  4. Martinギターのラインナップ
  5. 自然保護への取り組み

Martinブランドのギターの特徴

ギブソンと並びアコースティックギターの2大ブランドと称されますが、D-28を代表とするフラットトップ(=ボディトップが平ら)アコースティックギターの歴史はマーチンから始まりました。
多くのメーカーやクラフトマンがマーチンのギターから学び、マーチンのスタイルを継承したギターを生産していきましたが、ヤマハ、モーリス、K.ヤイリをはじめとする名だたる国内メーカーもマーチンのコピーモデルを生産することからスタートしており、マーチンのギターを仕入れては分解して構造を研究してきました。

Martin 2017
2017年サウンドメッセ展示モデル

マーチンのギターにはインレイなど装飾が入れられることもありますが、設計は合理的な機能美に満ちており、シンプルなルックスからカントリー、ブルーグラス、フォーク、ウェスタンからポップス、ロック、メタルまでどんなシチュエーションにも馴染みます。
また厳選されたマテリアルを使用してきっちりと作られているクオリティの高さに、世界的な定評があります。

1904年版の製品カタログの序文でフランク・ヘンリー・マーチン氏(三代目社長)は、「マーチンギターは厳格な目で選定したマテリアルを使い、厳しい注意と強靭な忍耐力で組み上げられており、様々なポイントを入念にチェックするなど高品質のために膨大な時間がかけられている」と述べています。
100年以上経過した現代でもその姿勢は変わらず、廉価版やミニギターに至るまで丁寧に作られたギターを世界中に供給しています。


Layla – (Acoustic) – Eric Clapton – Pittsburgh 2013
エレキギターでの名演が多いエリック・クラプトン氏ですが、1992年に発表したライブアルバム「アンプラグド」では全編アコースティックギターを使用してグラミー賞を何部門も獲得し、この時代のアンプラグドブームの象徴となりました。これをきっかけに1995年にはクラプトン氏のシグネイチャー「000-42EC」(『461 Ocean Boulevard』にちなんだ461本限定)が発表され、以後マーチンとアーティストとの本格的なコラボレーションが広がっていきます。

マーチンギターの特に重要なポイント

Martin Custom D
2016楽器フェアでのマーティンのブース

マーチンのギターは時代の変遷とともに生まれていきました。これまでマーチンは業界の慣習に苦労することも、時代ごとの流行で売上不振に苦しむこともありました。しかしそのようなピンチに対して守りに入らず常に積極的で前向きな姿勢を貫いています。
欧米企業でありながら190年以上にわたり巨大資本に買収されることなく、一貫してマーチン一族の手によって運営されてきたのは、いくつもの危機に立ち向かってきた歴史の証明とも言えるでしょう。
マーチンの歴史をまともに記述しようとするとあまりに長くなってしまいますが、ここではマーチンギターの特徴を知る上で、特に重要と思われるポイントをかいつまんで紹介します。

初代マーチンの時代

2017サウンドメッセ
2017サウンドメッセでのマーティンのブース

マーチンの創業者クリスチャン・フレデリック・マーチン氏(C.F.Martin/マーチンI世。1796-1873)はドイツ・ザクセン地方の楽器ケース職人の家に生まれ、幼くして家業を継ぎます。
15歳の時にオーストリアのウィーンに住む名工ヨハン・ゲオルク・シュタウファー氏(1778-1853)の工房に出向し、氏の製作するギターのケースを作り、またアメリカなどに売りに行っていたようです。
仕事をしながらギター製作を学んだマーチンI世は帰国して工房を設立しました。しかしヴァイオリン職人のギルドと泥沼の揉め事になり、解決への失望、そして大きな市場で勝負するために、1833年にニューヨークへ移住します。
現在マーチンギターのヘッドロゴに添えられている「EST.1833(1833年設立)」は、危機に臨み更に前進しようというマーチンI世のスピリットを受け継いで行こうという、マーチン社の思いが込められています。

Xブレーシングの発明

Xブレーシング
Xブレーシング

ニューヨークでのビジネスに苦心したマーチンI世は1839年頃、今もマーチン本社のあるペンシルベニア州ナザレスに移住、当時大流行していたバンジョーに対抗すべく、ウィーンスタイルのゴージャスなギターからシンプルかつ実用的なスタイルへと路線変更していきます。
その過程で1840年代にマーチンギター最大の特徴である「Xブレーシング」が考案され、1850年頃には現代に近いパターンへと完成していきます。
Xブレーシングはトップの振動が均一になり強度も上げられ、それ以後のギター設計を変えてしまう程の革命的な発明でした。

マーチンJr.の時代以降

マーチン社の経営は、代々マーチン一族に受け継がれていきます。マーチンは移り変わる時代や流行ごとに新たなモデルを発表していき、その中で多くの名器が誕生し、現代のモデルに継承されています。

現代へと続く定番モデルの登場

  • 1877年:00発表(大音量化したバンジョーに対抗するため)
  • 1902年:000発表(この年に設立したギブソン社の大きなギターに対抗するため)
  • 1931年:自社ブランドのD型(D-1/D-2、のちのD-18/D-28)を発表
  • 1977年:「M」とも呼ばれる0000発表
  • 1985年:0000の厚みを増した「J」発表

Martin D28
現在の定番スタイルとなっているドレッドノート:Martin D-28

それ以前の最大モデル0(オー)を大型化した00(ダブルオー)、更に大型化した000(トリプルオー)、厚みを増してくびれを太くしたD(ドレッドノート)、厚みは000でDより幅を増した0000(クアドラオー)、0000の厚みをD並にしたJ(ジャンボ)というように、時代ごとにより大きなボディのモデルが発表され大音量化していきます。

その過程で、

  • ローズウッドが主流だったサイド/バック材にマホガニーを使用するモデルを開発(1906年)
  • 全モデルでネック材をシダー(杉)からマホガニーへ変更(1916年)
  • ハワイアンやブルースの流行に応じてスチール弦モデル「2-17」を発表(1922年)

など色々な開発が行われます。

OM-28

OM-28
OM-28(2025)

広い音域のニーズに応えて14フレット接続モデル「OM-28」をペリー・ベクテル氏の依頼で開発(1929年)していますが、現代では14フレットのドレッドノートがアコギの定番スタイルだと考えられるほどに普及しています。
この14フレット接続とドレッドノートが開発された時期は、世界恐慌(1929)による不景気でギターの生産数は半減、工員の勤務日数も週三日に短縮、ヴァイオリンの部品や木製玩具なども生産してどうにか倒産を免れた状況下でした。ピンチに臨んでなお前進するマーチンのスピリットを、ここでも伺うことができますね。

現代

以後、1980年代にはエレキギターの隆盛でリストラが必要になるほどの減産(ギブソンはアコギ生産を停止)を強いられますが、1990年代のアンプラグド(電気を使わない=アコースティック)ブームに乗じて一気に業績を回復させて新たに工場を開設、アーティストモデル、廉価モデル、エレアコ、ミニギターやウクレレなどラインナップの幅を広げ、また伝統を守りながら新素材や新技術を取り入れて積極的なギター開発を続けています。

そして2021年には、マーチン家以外で初となるトーマス・リプサム氏が社長兼CEOに就任しました。
クリス・マーチンIV世はオーナー兼会長として引き続きマーチンの精神を守りつつ、新たな経営体制のもとで190年を超える老舗ブランドの次の時代が始まっています。


Paul Simon – The Boxer: Live From Paris
「サイモンとガーファンクル(S&G)」で一世を風靡したシンガーソングライターであり、3フィンガーの名手。「明日にかける橋」、映画「卒業」の挿入歌「Sound of Silence」などS&Gで多くのヒット曲があるほか、ソロ活動ではラテンやアフリカン、エレクトロなど多岐にわたるジャンルを野心的に吸収しています。

マーチンギターの木材事情

高級アコースティックギターの草分けであるマーチンのラインナップは、10万円台で手に届くものから1,000万円を超えるものまで、大変幅広く揃えられています。
ここでは特にマテリアル(材料・材質)の違いと価格の関係に着目して、マーチンが使用しているマテリアルの紹介をしていきましょう。

トップ材

サイド/バック材

ネック材

指板/ブリッジ材

エボニーの指板エボニーの指板(D-100 Deluxe)

標準機種から最高グレードまで、指板とブリッジには「エボニー(=黒檀)」が使用されます。エボニーはローズウッドより硬く、サウンドも硬質になりメリハリが出ます。
10〜20万円クラスのモデルから、エボニーの代わりに「リッチライト」という人工素材や、近年では「Certified Ebony(=認証エボニー)」と呼ばれる、伐採地のトレーサビリティが管理された持続可能なエボニーが使用されるようになってきました。

リッチライトとは

リッチライトは再生紙を圧縮して樹脂を加えた人工の木材で、ギブソンなど他のメーカーでもエボニーの代替材として採用されています。
聞き分けることができないほどサウンド特性が酷似しており、強度があってフレットやブリッジピンの圧力に余裕で耐え、なおかつ工業製品なので個体差(当たり外れ)がなく、環境変化に強いため調整が狂いにくく、オイルメンテを必要としない大変便利な素材です。
「銘木」のプレミアム感がない所に目をつぶれば、楽器用のマテリアルとして大変優れていると言えます。

自然保護への取り組み

Martin 00DB Jeff Tweedy
00DB Jeff Tweedy(2025年リイシュー)

マーチンは長年にわたり、希少木材の持続可能な利用を模索し続けてきました。その象徴的存在が、2025年10月に再発売された「00DB Jeff Tweedy」リイシューです。
Wilcoのフロントマン、ジェフ・トゥイーディ氏のシグネイチャーモデルとして、ボディにはFSC認証マホガニー、指板とブリッジにはCertified Ebony(認証エボニー)を採用し、トップにはヨーロピアン・スプルースのスキャロップドXブレーシングを組み合わせた持続可能性重視の構成です。
「Tweedy Burst」と名付けられた渋いサンバースト仕上げに、25.4″スケールという独自の弾き心地で、サステイナブルな素材選定でも妥協せずマーチンらしいサウンドを引き出した1本となっています。

このほか、リッチライト指板の継続採用、Stratabond/Sure Align Neckといった現代的構造、HPLによる木材使用量の最適化など、マーチンの自然保護への取り組みは、シリーズ単位での看板ではなく、ラインナップ全体に染み渡るかたちで継承されています。

マーチンのラインナップ

マーチンのラインナップは多岐にわたるシリーズで構成されており、それぞれにコンセプトが設定されています。
「どのギターに対しても神経を研ぎすませてしっかり製作するのがマーチンのポリシー」だといわれるように、グレードの高いモデルでも価格を抑えたモデルでも、等しく丁寧にしっかりと作られています。
価格に反映されるのは「どんなマテリアルが使われているのか」、また「どんな構造なのか」のようです。

2026年5月現在、マーチンの公式ラインナップは大きく以下のシリーズで構成されています。

シリーズ 位置付け 代表モデル 主なボディ材
Standard Series マーチンの中核ラインナップ D-18
D-28
D-45
000-28
HD-28
スプルース+マホガニー/インドローズ
Authentic Series 戦前ヴィンテージ再現の最上位 D-18
D-28 Authentic 1937(+Aged)
アディロンダック+マホガニー/インドローズ
Modern Deluxe Series 伝統+現代技術のハイブリッド D-18
D-28
D-35
000-28 Modern Deluxe
VTSトップ+カーボン補強ネックロッド
15 Series オールマホガニー入門〜中堅 D-15M
00-15M
マホガニー単板(オール)
16-17 Series スタイル18の廉価版/カラー特化 D-16E
000-17E Whiskey Sunset
スプルース+マホガニー/ローズ
Road Series 2026年に大刷新、ステージ向けエレアコ D-10E Retro
SC-13E Modern
スプルース+サペリ/ラミネート
X Series HPLを核とした最廉価ライン D-X2E
D-X1E
HPL(一部スプルース単板)
Junior Series 24.9インチの本格小型ギター D Jr E
000C Jr E
スプルース+サペリ(単板)
Little Martin 23インチのトラベルサイズ LX1
LXK2
スプルース+HPL
Limited / Custom Shop 限定モデル・アーティストモデル・特注 CEO-10
K-42 Hibiscus
John Mayerシグネチャー
プレミアム木材・自由仕様


Neil Young – Full Concert – 10/19/97 – Shoreline Amphitheatre (OFFICIAL)
テクよりハートでギターを弾く漢(おとこ)として有名な大物シンガーソングライター、ニール・ヤング。殴るように弾いてボロボロになったマーチンがトレードマークでした。ロックな人物で知られており、9・11直後のグランド・ゼロにグランドピアノを持ち込み、当時放送が自粛されていた「イマジン」を熱唱したと言われています。

Standard Series

「スタンダードシリーズ」はマーチンを代表するD-28、トップグレードのD-45、エリック・クラプトン氏の使用で知られる000-28など往年の名機の現代版で、マーチンラインナップの標準機種となっています。現在のStandard SeriesはD・HD・000・00・OM・J・SCと各ボディシェイプを内包する大シリーズに再編されており、戦前から現代までのMartinの王道を網羅するライン構成です。

モデル ボディシェイプ トップ材 サイド&バック材 ナット幅
D-18 Dreadnought シトカスプルース単板 マホガニー単板 1-3/4″
000-18 000 シトカスプルース単板 マホガニー単板 1-3/4″
D-28 Dreadnought シトカスプルース単板 インドローズウッド単板 1-3/4″
D-35 Dreadnought3ピースバック シトカスプルース単板 インドローズウッド単板 1-3/4″
D-45 Dreadnought アディロンダック・スプルース単板 インドローズウッド単板 1-3/4″
000-28 000 シトカスプルース単板 インドローズウッド単板 1-3/4″
000-42 000 シトカスプルース単板 インドローズウッド単板 1-3/4″
HD-28 Dreadnought シトカスプルース単板 インドローズウッド単板 1-3/4″
HD-35 Dreadnought3ピースバック シトカスプルース単板 インドローズウッド単板 1-3/4″

Authentic Series

「オーセンティック・シリーズ」は、戦前のヴィンテージ・マーチンを忠実に再現したカスタムショップ製のフラッグシップです。かつての「Marquis Collection」(Vintage/Golden Era/Marquis/Authentic)を整理統合する形で、現在は1937年スタイルの4機種に集約されています。

モデル ボディシェイプ トップ材 サイド&バック材 仕上げ
D-18 Authentic 1937 Dreadnought アディロンダック・スプルース(VTS) マホガニー単板 サテン
D-18 Authentic 1937 Aged Dreadnought アディロンダック・スプルース(VTS) マホガニー単板 エイジド・トーナー
D-28 Authentic 1937 Dreadnought アディロンダック・スプルース(VTS) ローズウッド単板(インドローズ/グアテマラン等) サテン
D-28 Authentic 1937 Aged Dreadnought アディロンダック・スプルース(VTS) ローズウッド単板(インドローズ/グアテマラン等) エイジド・トーナー

共通仕様として、ハイドグルー(膠)を使った伝統的な接着、ハンドシェイプのスキャロップド・ブレーシング、フォワードシフトXブレーシング、ロングサドル、Vシェイプネック、VTS処理されたトップが採用されます。新品の状態でありながら、長年弾き込まれたかのような豊かな鳴りとレスポンスの良さがAuthentic Series最大の魅力です。

Modern Deluxe Series

「モダン・デラックス・シリーズ」は、戦前の伝統的なスペックを下敷きに、現代的な改良を盛り込んだプレミアムラインです。
VTS処理されたシトカ・スプルース・トップ、フォワードシフト・スキャロップドXブレーシング、ヴィンテージ・トナー仕上げ、ボーンナット&サドル、チタン製トラスロッド、ゴールド・オープンギア・チューナーといった現代的なアップグレードが施されており、Authentic Seriesほどヴィンテージ寄りではない、しかしStandard Seriesよりは一段上の質感を求めるプレイヤーに支持されています。
現行ラインナップはD-18/D-28/000-28/OM-28 Modern Deluxeの4機種で構成されています。

15 Series / 16-17 Series

Martin 15 Series D-15M
15 Series D-15M

「15シリーズ」は現代では贅沢仕様となった、ネックもボディもマホガニーの「オールマホガニー」モデルで、赤茶けたボディは女性にも人気があります。
ボディ形状はD、00、000の3種類があり、指板とブリッジはローズの代替材モラド(=ボリビアンローズウッド)が使われていますが、エボニー製のブリッジピンなど随所にこだわりが光るシリーズです。
エイジド仕上げの「StreetMaster」など派生も豊富で、現在では8機種を超えるラインナップが揃っています。

「16-17シリーズ」は2020年代以降「16-17 Series」として統合された廉価上位シリーズです。
スタイル18の手前に位置するポジションで、エボニーに代わって指板・ブリッジにリッチライトを採用したモデルや、ウィスキー・サンセット/ブラック・スモークなど独自のカラー仕上げを施したモデルが揃います。
代表的な現行機はD-16E、GPC-16E、000-17E、000-17 Whiskey Sunset、DSS-17 Whiskey Sunsetなど。
「Whiskey Sunset」や「Black Smoke」はサテン仕上げと相まって独特の存在感を放ち、ステージ映えする一群です。

Road Series

「ロード・シリーズ」は、ライブ/レコーディング・ステージへの持ち出しを想定したエレアコ専用ライン。2026年に大規模なリフレッシュが行われ、現行ラインナップは大きく「Retro系」(Fishman Aura系のマイクシミュレーター搭載)と「Modern系」(SCシェイプを中心とした現代的なエレアコ)の2グループに整理されました。

X Series

Martin D-X2E Molly Tuttle D-X2E Molly Tuttle

「Xシリーズ」は、Road Seriesの基本構成からさらに踏み込んでHPL(ハイプレッシャーラミネイト)をボディの主役に据え、価格をさらに抑えたシリーズです。
HPLの採用により、温度や湿度の影響をほとんど受けずに調整が安定する一方で、マーチンサウンドの芯はしっかり残されているのが大きな特徴。10万円前後でMartinに触れる入口として、長らく定番の地位を占め続けています。

主要モデルは「D-X2E」(マホガニー柄/ブラジリアンローズ柄/ジリコテ・バースト等のHPL)、ピックアップ非搭載の入門機「D-X1E」(コア柄/マホガニー柄)、000サイズの「000-X2E」、それに2025年NAMMで登場した「D-X2E Billy Strings」、2026年NAMMで発表された「D-X2E Molly Tuttle」というシグネチャー2機種が並びます。

Junior Series / Little Martin

Little Martin

マーチンの本格派小型ギターは、ショートスケールで気軽に持ち出せる「Little Martin」と、フルスケールに迫る24.9インチでステージにも十分耐える「Junior」の2系統に分かれています。
前者は子どもからレジャー用途まで、後者はソファでの練習からプロのサブギターまでをカバーする位置付けで、いずれも「気軽さの中にマーチンらしいトーンがある」ことで人気を集めています。
詳細は別記事で扱っているので、興味のある方はそちらも合わせてご覧ください。

Limited Editions / Custom Shop

Martin O'ahu K-42 Hibiscus

Martin O’ahu K-42 Hibiscus(2026 NAMM発表)

リミテッド・エディション」は年二回行われる世界最大規模の楽器ショウ「NAMM Show」で発表されるアニバーサリーモデルや特別なアーティストモデルのラインナップです。
2026年のNAMMでは、ハワイアン・コアにマダガスカル・ローズウッド・バインディングとハイビスカス・インレイをあしらった「O’ahu K-42 Hibiscus」、ペイズリー柄のエンバーバーストを纏った「Custom Shop M Paisley Ember Burst」など、視覚的にも美しい一群が披露されました。
過去にはマーチンの通算生産数100万本を記念した「D-100 Deluxe」(50本限定生産のドレッドノート)など、コレクター心をくすぐる伝説的な限定モデルも生み出されてきました。

カスタムシグネイチャー・エディション」はリミテッド・エディションから派生したシリーズで、マーティンギターに貢献したアーティストたちのモデルをリリースしています。
ジョン・メイヤー氏やジェフ・トゥイーディ氏、エド・シーラン氏など錚々たるアーティストが名を連ねるラインアップの中、かつてはフォーク・クルセダーズとサディスティック・ミカ・バンドの活動で名高い加藤和彦氏とアルフィーの坂崎幸之助氏のユニット「和幸(KAZUKOH)」のシグネイチャーモデル「D-45SM KAZUKOH」が作られたこともありました。


No Such Thing – Sao Paulo (John Mayer)

カスタムショップ・エディション」は日本向けの特別仕様も含む特注ラインで、アディロンダック・スプルースやマダガスカル・ローズウッドといった高級な木材に加え、カルパチアンスプルース、スイススプルース、ココボロ(=ニカラグアンローズウッド)といったプレミアム度の高い木材を選べる、深いこだわりのある仕様が組めます。
Custom Shopならではのワンオフ仕様が組める柔軟さが大きな魅力です。