エピフォンはギブソン傘下のブランドとしてギブソン製品の廉価版をリリースするかたわらで、エピフォン独自のモデルも多数ラインナップしています。
エピフォンのギターは機能や音だけでなく、大変良い面構えをしています。
そのため有名アーティストが愛用するのは過去の話ばかりでなく、現在でも多くのプロミュージシャンがエピフォンを選んでいます。
今回は、ギブソンの下位ブランド、そして由緒正しい老舗ギターブランド、という二つの側面を持ったエピフォンに注目してみましょう。
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エピフォンの歴史
エピフォン・ギターの特徴
エピフォン・アコースティックギターのラインナップ
Epiphone Inspired By Gibson Custom Kazuyoshi Saito J-45 2026
エピフォンの歴史
エピフォンの歴史は古く、その始まりは1873年にまで遡り、2013年に140周年を迎えました。
立ち上げからギブソンとの激しいシェア争い、戦後のピンチ、ライバルだったギブソンとの合併にいたる大まかなことは、姉妹サイト「エレキギター博士」で紹介しています。
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Epiphoneギター徹底分析|歴史・特徴・ラインナップ – エレキギター博士
立ち上げ当初のエピフォンはマンドリンとバンジョーを主に生産していましたが、1928年にアコースティックギターのラインナップ「レコーディング・シリーズ」を発表します。
アーチトップの人気が中々でしたが、同じくアーチトップを得意とするギブソンとのシェア争いは避けられないものでした。
そこでエピフォンは、むしろ勝負に出ます。
ギブソンとバチバチに
世界恐慌(1929年)の影響も落ち着いた1931年、エピフォンは「Masterbilt(マスタービルト)」コレクションとして、Fホールを持つアーチトップを7機種発表します。
このラインナップはギブソンと衝突させるためのものだったことは明らかで、ギブソンも黙ってはいられなくなります。
「1930年代を通し、両者の争いはスパーリングから全面戦争へとエスカレートした」とまで表現されるほど、両者の開発競争は激しく火花を散らしました。
両社の激しい争いは結果的には「切磋琢磨」と表現できるもので、ニューモデルが続々と発表され、多くのアーティストがエピフォンやギブソンのギターを愛用しました。
1970年代にいったん生産が途絶えたMasterbiltコレクションでしたが、近年装いも新たに復活、エピフォンのアコースティックギターラインナップにおける上位機種として返り咲きました。
Crystal Bowersox Performs “A Broken Wing” From Her Album ALIVE
「エピフォン・オリンピック」と「エピフォン・カジノ 」によるセッション。とても息の合った演奏ですね。エピフォンは現在このアーチトップをかなり推していますが、トラッドな雰囲気でありながら新鮮な印象も覚えますね。
エピフォン・ギターの特徴
かつてギブソンと正面衝突しただけのことはあって、ギター本体のキャラクターはギブソンに極めて近い方向性を持っています。
その中で、ギブソンにはない、エピフォンの特徴と呼べるものにはどんなことがあるのでしょうか。
ゴージャスな外観、シルエットでわかる形状
Masterbilt DR-400MCE:ヘッド部分
エピフォンは、サウンドやプレイアビリティだけでなく、高級感の演出においてもギブソンを上回ろうとしました。
ヘッドや指板に配されたインレイ、ボディ外周を覆うバンディングなど、エピフォンのギターを覆う手の込んだ装飾は、価格帯の枠を飛び出した高級感を感じさせてくれます。
ギターのヘッドは、ブランドのアイデンティティを最も雄弁に物語ります。
ギブソンの廉価版を生産する時ですら、エピフォンは自社デザインのヘッド形状を変更しようとしませんでした。
このヘッド形状はシルエットだけでエピフォンだとわかるデザイン性を持っていて、遠くからでもそれとわかります。
レギュラーモデル「DR-100」のヘッド形状
レギュラーモデルのヘッド形状はエレキギターと共通で、「エピフォン・スロープド・ダヴウィング(Epiphone Sloped Dovewing)」と名付けられています。
上位機種「Masterbilt」コレクションのヘッド形状は、旧世代のフラットトップで「オフセットノッチ・ペグヘッド(offset notch peghead)」、アーチトップで「マスタービルト・センチュリー・ヘッドストック(Masterbilt Century Headstock)」となっており、1930年代当時の雰囲気を物語るエレガントさを演出しています。
基本に忠実な設計
エピフォンのギターは個性的でありながら、基本的なスタイルはオーソドックスなもので弾きやすく、また他社製品からの持ち替えにも違和感を覚えにくくなっています。
ラウンデッドC・ネックシェイプ
ナット幅1.69インチ(約43.0mm)
を基本とするネックは太すぎず、握りやすい寸法になっています。
いくつかの特別なモデル以外は、
マホガニーネック
スプルーストップ、マホガニーサイド&バック
というウッドマテリアルを基本としており、グレードの高いものには単板が使用されます。
フラットトップのボディ形状においてはラウンド・ショルダーとスクエア・ショルダー(≒ドレッドノート)、そしてスーパージャンボを基調とし、また目的に合わせて選択しやすくなっています。
信頼できる作りとパーツ群
エピフォンは現在、中国の山東省青島市に広大な自社工場を構えています。
ここでは品質管理専門のスタッフによる入念なチェックが行われる体制ができており、製品の品質がしっかり維持されています。
採用されるパーツの品質も高く、現行ラインナップのエレクトロニクスにはFishman社製やBaggs社製のピックアップ・プリアンプシステムが採用されています。
Fishmanはアコースティック楽器用ピックアップの最高峰ブランドのひとつで、ライブ・レコーディングを問わず信頼できるサウンドを提供します。
ペグにはGrover社製やエピフォン・オリジナルのものが採用され、高いギア比と精度を誇ります。
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Fishman Fluenceピックアップの特徴と革新性 – エレキギター博士
うれしい低価格
エピフォンの生産体制は徹底して合理化されており、他ブランドの同等スペック品と比べて求めやすい価格を実現しています。
現行の「Inspired by Gibson」AcousticコレクションのStandard/Standard ECモデルは全単板・Fishmanエレクトロニクス搭載でありながら、プロ品質のアコースティックギターとしては驚くほど手が届きやすい価格帯に収まっています。
Dave Rawlings Machine – Ruby (Live on KEXP)
デヴィッド・ローリングス氏は、1935年製エピフォン・オリンピックの愛用者として知られています。この動画でも使用しているはずですが、大変もどかしいことに、氏が使用するギターのヘッドに決してピントが合いません。手前の女性が演奏するギブソンのヘッドロゴが何度もバッチリ映っているあたり、大人の事情を感じますね。
エピフォン・アコースティックギターのラインナップ
エピフォンのアコースティックギターは現在、「Inspired by Gibson」「Inspired by Gibson Custom」「Modern」「Artist」などのコレクションで展開されています。
「Inspired by Gibson Custom」Acousticコレクション
「Inspired by Gibson Custom」Acousticコレクションは、エピフォンがギブソン・カスタムと共同で、ギブソンの名機を特定の年代の仕様で再現したラインです。
全機種がサーマリー・エイジド(熱処理)加工のソリッド・スプルース・トップとスキャロップドXブレーシング、ボーン製のナット・サドル・ブリッジピン、Baggsのアンダーサドル・ピックアップ&プリアンプ(サウンドホール内コントロール)を備えています。
ヘッドはギブソン型の「オープンブック」シェイプです。
表:Inspired by Gibson Custom Acousticコレクション比較
Pre-War SJ-200 Rosewood Reissue
Pre-War SJ-200 Rosewood Reissue(Vintage Sunburst)
ギブソン「SJ-200」のうち、バック&サイドがローズウッドだった戦前の仕様を再現したモデルです。
サーマリー・エイジド加工のソリッド・スプルース・トップにソリッド・ローズウッドのバック&サイドを組み合わせ、ネックはローズウッド・ストリンガー入りの2ピース・メイプル(ラウンデッドDシェイプ)、指板とブリッジはエボニーです。
ペグはGrover Imperial、ピックアップはBaggs VTCを搭載しています。
メイプル・ボディの1957 SJ-200 Reissue(後述)に対し、ローズウッドのバック&サイドとエボニー指板が主な違いです。
Epiphone Pre-War SJ-200 Rosewood Reissue – Epiphone Inspired by Gibson Custom
1957 SJ-200 Reissue
上:1957 SJ-200 Reissue(Antique Natural)/下:1957 SJ-200 Reissue(Vintage Sunburst)
ギブソン「SJ-200」の1957年仕様を再現したスーパージャンボです。
SJ-200はそのサイズと音質、音の遠達性、ステージでの存在感から「キング・オブ・フラットトップ」と呼ばれてきました。
サーマリー・エイジド加工のソリッド・シトカスプルース・トップにソリッド・フィギュアド・メイプルのバック&サイド、ウォルナット・ストリンガー入りの2ピース・フレイムメイプル・ネック(Cシェイプ)を組み合わせています。
指板はクラウン・インレイ入りのローズウッドで、ブリッジはSJ-200伝統の口ひげ型(Moustache)です。
SJ-200は映画のカウボーイからフォーク、カントリー、ロックのプレイヤーまで幅広く使われてきました。
Epiphone 1957 SJ-200 Reissue – Epiphone Inspired by Gibson Custom
1963 Dove Reissue
1963 Dove Reissue(Natural)
1962年にHummingbirdに続くギブソン2番目のスクエア・ショルダー・モデルとして登場した「Dove」の、1963年仕様を再現したモデルです。
サーマリー・エイジド加工のソリッド・スプルース・トップにソリッド・フィギュアド・メイプルのバック&サイド、スケール25.5インチの1ピース・マホガニーネックとローズウッド指板を組み合わせています。
ペグはKluson Waffleback、ブリッジとピックガードには鳩をかたどった装飾が入ります。
メイプル・ボディらしい明るくクリアなトーンを持ちながら、Hummingbirdより低音がやや豊かで、全体にバランスのとれたサウンドです。
幅広いジャンルに合い、エルヴィス・プレスリー、トム・ペティ、アレックス・ライフソンらがDoveを使ってきました。
Epiphone 1963 Dove Reissue – Epiphone Inspired by Gibson Custom
Hummingbird Deluxe EC
上:Hummingbird Deluxe EC(Natural)/下:Hummingbird Deluxe EC(Autumn Burst)
Hummingbirdにカッタウェイを設けたデラックス版で、モンタナ州ボーズマンのギブソン・カスタム・アコースティック・チームと共同で仕様を決めたモデルです。
サーマリー・エイジド加工のソリッド・スプルース・トップにソリッド・ローズウッドのバック&サイド、ラウンデッドCシェイプの1ピース・マホガニーネックとエボニー指板を組み合わせています。
ペグはゴールドのGrover Rotomatic、ピックアップはBaggs VTC Bronzeです。
マホガニー・ボディの1960 Hummingbird Reissueに対し、ローズウッドによって低音が深く、高音にきらびやかな倍音が加わります。
カッタウェイでハイフレットに手が届きやすく、リードギタリストなど指板全体を使うプレイヤーに向いています。
Epiphone Hummingbird Deluxe, EC – Epiphone Inspired by Gibson Custom
1960 Hummingbird Reissue
1960 Hummingbird Reissue(Heritage Cherry Sunburst)
1960年に登場した初年度のギブソン「Hummingbird」を再現したモデルです。
Hummingbirdはギブソン初のスクエア・ショルダー・モデルで、キース・リチャーズ、ブライアン・ジョーンズ、ジョニー・グリーンウッドらが手にしてきました。
サーマリー・エイジド加工のソリッド・スプルース・トップにソリッド・マホガニーのバック&サイド、熱処理を施した1ピース・マホガニーネックとスプリット・パラレログラム・インレイのローズウッド指板を組み合わせています。
ペグはグリーンのキーストーン・ボタンが付いたゴールドのEpiphone Deluxeです。
指弾き、強いストローク、単音ソロのどれにも応え、ジャンルを問わず使えます。
Epiphone 1960 Hummingbird Reissue – Epiphone Inspired by Gibson Custom
1942 Banner J-45 Reissue
1942 Banner J-45 Reissue(Vintage Sunburst)
1942年に登場した初年度のギブソン「J-45」を再現したモデルで、ヘッド正面には金色の「Epiphone Inspired by Gibson」バナーが入ります。
サーマリー・エイジド加工のソリッド・スプルース・トップとソリッド・マホガニーのバック&サイド、Vシェイプの1ピース・マホガニーネック、19フレットのローズウッド指板を組み合わせています。
ペグはクリーム色ボタンのオープンバック3連タイプで、ピックガードは初期J-45と同じティアドロップ型です。
J-45 Standardのラウンデッド Cネック・20フレットに対し、Vシェイプ・ネックと19フレットで初期J-45の仕様に寄せています。
「ワークホース」の異名どおりステージやスタジオで使われてきたJ-45の、豊かでバランスのとれたトーンを受け継いでいます。
1942 J-45 Banner Reissue – Epiphone Inspired by Gibson Custom
「Inspired by Gibson」Acousticコレクション
「Inspired by Gibson」Acousticコレクションは、ギブソンの名機Hummingbird・J-45・L-00をエピフォン仕様で再解釈したスタンダードラインです。
表:Inspired by Gibson Acousticコレクション比較
Hummingbird Standard / Standard EC
Hummingbird Standard(Cherry Sunburst)
ギブソン「Hummingbird」のエピフォン版で、スクエア・ショルダーのドレッドノートです。
Hummingbirdは1960年にデビューしたギブソン初のスクエア・ショルダー・モデルで、「ハニートーン」と呼ばれるジャキジャキした独特のサウンドで多くのロック系アーティストに愛されてきました。
エピフォン版もその個性を受け継ぎ、ソリッド・スプルーストップ+ソリッド・マホガニーのバック&サイドにローズウッド指板、スプリット・パラレログラムのパール・インレイを配したゴージャスな仕様となっています。
同コレクションのJ-45 Standardより少し大きなスクエア・ショルダーのボディが、パワフルで豊かな鳴りを生みます。
ローポジションのコードストロークからパンチのあるアコースティック・リードまでこなせるモデルです。
上:Hummingbird Standard EC(Cherry Sunburst)/下:Hummingbird Standard EC(Natural)
J-45 Standard / Standard EC
J-45 Standard(Vintage Sunburst)
ギブソン「J-45」のエピフォン版で、ラウンド・ショルダーのドレッドノートです。
J-45はギブソン史上最も売れたアコースティックギターとして知られ、「ワークホース(The Workhorse)」の異名を持つ実直なドレッドノートです。
エピフォン版はソリッド・スプルーストップ+ソリッド・マホガニーのバック&サイドに1ピース・マホガニーネック、ローズウッド指板を組み合わせています。
ペグにはGrover Rotomaticを採用しており、チューニングの安定性に優れています。
Hummingbirdより少し小ぶりなラウンド・ショルダーのボディが生む豊かな中音域とバランスのとれたサウンドは、コードストロークからフィンガーピッキングまで幅広く対応します。
Standard ECはカッタウェイによってハイフレットに手が届きやすく、リードプレイも弾きやすくなっています。
上:J-45 Standard EC(Vintage Sunburst)/下:J-45 Standard EC(Honey Burst)
L-00 Standard
L-00 Standard(Vintage Sunburst)
ギブソン「L-00」のエピフォン版で、Inspired by Gibson Acousticコレクションで唯一のスモールボディ・モデルです。
L-00は1930年代初頭にギブソンが開発した小型ボディのフラットトップで、ブルース・フォーク・アメリカーナ系のプレイヤーに特に親しまれてきたモデルです。
エピフォン版はL-00 StandardとしてGibson Acousticとの共同開発のもとゼロから設計。
ソリッド・スプルーストップ+ソリッド・マホガニー、ローズウッド指板(19フレット)という仕様で、他のInspired by Gibson Acousticモデルとの違いはフレット数が19本である点と、コンパクトなボディサイズです。
Grover Mini Rotomaticチューナーを採用し、Fishman S-Core+Presys VTのエレクトロニクスでライブにも対応します。
小ぶりなボディは抱えやすく、フィンガースタイルや膝上での練習にも向いています。
バランスのとれたトーンはストロークにもフィンガースタイルにも合い、カントリーやフォーク、ブルース、アメリカーナに好相性です。
Hummingbird Tribute
左:Hummingbird Tribute(Heritage Cherry Sunburst)/中:Hummingbird Tribute(Antique Natural)/右:Hummingbird Tribute(Ebony)
ギブソン「Hummingbird」のデザインを手の届きやすい価格で再現した、Inspired by Gibson Acousticコレクションのエントリーモデルです。
ボディはスクエア・ショルダーのドレッドノートで、セレクト・スプルース合板のトップにマホガニー合板のバック&サイドを組み合わせています。
ネックはラウンデッドCシェイプのマホガニー・セットネックで、ローレル指板(20フレット)とダイキャスト・ペグを備えています。
ピックアップは搭載していません。
Hummingbird Standardの全単板・ボーン・ナット&サドルに対し、Tributeは合板構成とプラスチック製のナット&補正サドルでコストを抑えつつ、ハミングバード・シェイプのべっ甲柄ピックガードやリバース・ベリー・ブリッジといったオリジナルの意匠を受け継いでいます。
これから自分のサウンドを探す初心者にも、信頼できる1本を求める経験者にも向いたモデルです。
上位機種「Masterbilt」コレクション
「Masterbilt(マスタービルト)」コレクションは、1931年からスタートしたエピフォンが誇る上位機種のラインナップです。
近年のMasterbiltコレクションは、エピフォンが1960年代に生産した希少モデルを復刻した3機種で構成され、いずれも総単板構成・Fishmanエレクトロニクス搭載の本格エレアコです。
このうちExcellente・FrontierとTexan(Faded Cherry Aged)は生産完了となっており、Texan(Antique Natural Aged)も日本の公式サイトには掲載されていません。
3機種すべてに共通する仕様は以下のとおりです。
ソリッド・シトカスプルース・トップ
ボーン・サドル
Fishman ピックアップ&プリアンプ
Masterbilt Excellente
Masterbilt Excellente(Antique Natural Aged)
Masterbiltコレクションの最上位モデルで、1963年から1970年の間にわずか139本しか生産されなかった幻の名機「Excellente」の復刻版です。
現在は生産完了となっています。
カントリーの女王ロレッタ・リン女史が愛用したことでも知られており、実物を手にする機会はほぼ皆無というレアさを誇ります。
バック&サイドにはソリッド・オヴァンコル材が使用されています。
オヴァンコルはアフリカ産の広葉樹で、ローズウッドに近い温かみのある中低音と、メイプルのような明るい高音を兼ね備えた素材です。
エボニー指板にはクラウド形状のパール・インレイが施され、ゴールド・ワッフルバック・チューナーと相まって、往年のエピフォンらしいゴージャスな風格を演出しています。
Frontier・Texanがローレル指板なのに対し、Masterbiltで唯一エボニー指板を採用しています。
ピックアップはFishman Presys VTシステムを搭載しており、ステージでも高品位なアコースティック・サウンドを再現できます。
西田 修大 × Masterbilt Excellente
Masterbilt Frontier
Masterbilt Frontier(Ice Tea Aged Gloss)
1960年代のエピフォン「Frontier」を復刻したモデルで、現在は生産完了となっています。
ギブソン「Dove」にインスパイアされたスクエア・ショルダーのボディに、ソリッド・メイプルのバック&サイドを組み合わせています。
トップはソリッド・シトカスプルース、指板はローレルで、Fishman Presys VTを搭載しています。
メイプルの硬質なサウンドキャラクターは高音域の輝きと低音のタイトさを引き出し、ブライトでパンチのあるサウンドを得意とします。
オヴァンコルのExcellente、マホガニーのTexanに対し、Masterbiltで唯一メイプルのバック&サイドを持つモデルです。
最大の見どころは「Rope and Cactus(ロープ&カクタス)」ピックガード。
実際のロープと蒸気を利用した技法で焼き付けられた絵柄は60年代の趣をそのまま再現しており、ステージで見る人の目を引く個性になっています。
西田 修大 × Masterbilt Frontier
Masterbilt Texan
上:Masterbilt Texan(Antique Natural Aged)/下:Masterbilt Texan(Faded Cherry Aged)
伝説の60年代テキサンにインスパイアされたMasterbiltコレクションのモデルです。
エピフォンの歴史において最も語り継がれるギターのひとつが「Texan」で、ポール・マッカートニー氏が1964年製テキサンで「Yesterday」を演奏したことで知られるほか、ピーター・フランプトン氏も60年代製テキサンの愛用者として知られています。
ソリッド・シトカスプルーストップ+ソリッド・マホガニーのバック&サイド、弦長25.5インチというテキサンの基本仕様を踏襲しています。
ラウンド・ショルダーのボディが生む豊かな中音域と、ソリッド材の生鳴りが魅力です。
フィニッシュはAntique Natural AgedとFaded Cherry Agedの2カラーで、どちらも時代を経たヴィンテージの風合いを再現したエイジド仕上げです。
Masterbiltの3機種で唯一マホガニーのバック&サイドを持つモデルです。
Faded Cherry Agedは生産完了となっており、Antique Natural Agedも日本の公式サイトには掲載されていません。
西田 修大 × Masterbilt Texan