「アイバニーズ」といえばエレキギター・ブランドとして有名ですが、そもそものブランド名「Ibanez」は、星野楽器が1929年から輸入していたスペインのギターブランド「サルバドール・イバニェス(Salvador Ibáñez)」を由来としており、もともとクラシックギターのブランドでした。
アイバニーズのエレアコは、
リードプレイをサポートするカッタウェイ
抱えやすい厚みを抑えたボディ、細身で握りやすいネックと平たい指板
シンプル設計のプリアンプ
といったところが特徴で、エレキギターをメインで演奏するギタリストがステージで持ち替えても、ネックのグリップやボディの厚みがちょうどよくしっくりと収まり、たいへん弾きやすいのが持ち味です。
日本国内では1990年代から正規流通が始まり、シンプルかつスタイリッシュ、機能的でありながら価格を抑えるというアイバニーズらしい個性をアコギにも展開しています。
MENU
アイバニーズのアコギの特徴
アイバニーズのエレアコラインナップ
アイバニーズのアコギ(スタンダード・小型)ラインナップ
アイバニーズのエレキギター – エレキギター博士
Ibanez Acoustic / Electric Demo by Remy Hansen
2017サウンドメッセ:Ibanezブース
アイバニーズのアコギには、楽器としての機能性をしっかり確保しながらもわざわざ王道を外した設計のギターが目立ち、作り手は遊んでいるのか真面目なのか、判断がつかない面白さがあります。
スタンダードなドレッドノートやグランドコンサートをそろえつつも、独自開発の音響構造「A.I.R.port」を備えた現行AEシリーズや、Polyphiaのティム・ヘンソン氏とのコラボから生まれたナイロン弦エレアコ「TODシリーズ」、ジョン・ゴム氏のパーカッシブ奏法専用機「JGMシリーズ」といった他社にはない切り口の製品が並びます。
材料となる木材についてはスプルースやマホガニーなどの定番だけでなく、近年はオクメ(オコウメ)やサペリといったアフリカ系の材を積極的に採用し、価格と響きのバランスを取った設計が広がっています。
木目に面白みがあったりトーンに個性があったりという、キャラクターの立った木材を採用するモデルをいくつも揃えるという姿勢は、シリーズ名にも「Exotic Wood由来のAEW」と現れています。
アイバニーズのアコギは、弦長こそ普通ですが、ボディ厚やネックの太さといった寸法を気持ち抑えた、若干コンパクトな作りになっています。
エレキギターからの持ち替えを想定しているサイズ感ではありますが、ギターをはじめたばかりの初心者や小柄なプレイヤーにもフィットする大きさです。
エレアコの電気部分は、
アイバニーズ独自の「T-bar」などのアンダーサドル・ピックアップ、上位機種やシグネチャーモデルではフィッシュマン製のピックアップ(S-Core/Acoustic Matrixなど)
シンプルな構成のオリジナルプリアンプ「Ibanez AEQ-TP2」など
という構成が基本になっています。
AEQ-TP2は高/低音域を調整する2バンドイコライザーとクロマチックチューナーをそなえた、シンプルながら必要充分なスペックです。
じっくりセッティングを煮詰める訳にもいかないような忙しい現場では、このようなシンプルなプリアンプの方が頼りになります。
またAE100やGA35TCEなど一部のモデルには、
ギターケーブル用の標準ジャック(1/4″フォーンジャック)
マイクケーブル用のキャノンジャック(XLRバランス端子)
のふたつが付けられます。
キャノンはノイズに強く、録音などで便利です。
「ライフハック(仕事術)」とは、まさにこのことというべきブリッジピンが装備されます。
ブリッジピンの先端を斜めにカットしておくことで、弦交換の際にボールエンド部分をわざわざ曲げておかなくても、スムーズに弦が固定されるシステムです。
これによって、弦を交換する時間を若干短縮させることができます。
また必要以上にピンが深く刺さらないようにできているため、弦を張った状態でピンの頭が見栄えよく整然と並ぶようになっています。
アイバニーズのエレアコは、ハウリング対策のために厚みを抑えたボディ構造とシンプルな電気系、エレキギターに近いネックグリップを特徴としており、ロックバンドがステージで使用することを強く意識した設計になっています。
収まりのいい弾き心地は、アコギとしての弾きやすさに留まらず、「エレキギターからの持ち替えがいかにスムーズにできるか」まで深く考え抜かれています。
現行エレアコの代表モデルを並べると、弦の種類とボディ、ピックアップの組み合わせで個性がはっきり分かれます。
エレアコの主力シリーズで、2024年に新ボディ構造「A.I.R.port」を備えた全面刷新版が登場しました。
A.I.R.portは、ボディ内部の独自構造で音を反射させ、決められた位置に開けた響孔から音を出すことで、弾いている音を奏者がはっきりモニターできるようにした構造です。
同時に新採用された「X-Mブレーシング」は、従来のAEシリーズに比べて低音域を持ち上げつつ高域のクリスピーさも残す、バランス重視のチューニングが施されています。
What is the A.I.R.port? | Ibanez Acoustic
AE3007FMH
AE3007FMH:Tobacco Edge Burst High Gloss
AEシリーズの7弦エレアコです。
シトカスプルース単板トップにフレイムオクメのサイド&バック、オクメ/パーフェロー5ピースネックを組み合わせ、651mmスケールと50mm幅のナットで7本の弦を張ります。
ピックアップはフィッシュマンS-Core、プリアンプはチューナー付きのAEQ-SP2で、6弦モデルの AE100/AE140 よりボディもやや深い作りです。
低音側に1本加えた7弦を活かし、ベースラインと旋律を1本で弾き分けるフィンガースタイルのソロ演奏に向いています。
7 String Acoustic Guitar | Seiji Igusa | Ibanez AE3007FMH アイバニーズのアーティストで、緻密なフィンガーピッキングにR&B/Hip-Hopのテイストを取り入れた演奏で知られる井草聖二さんがAE3007FMHを弾いています。
AE140
AE140:Weathered Black Open Pore(WKH)
AE100と同じシャロウAEボディに、トップまでオクメ単板を採用したオールオクメ仕様のモデルです。
オクメ単板トップ+オクメのサイド&バック、ニャトーネックにローレル指板という構成で、ピックアップと電装はAE100と同じIbanez T-bar+AEQ-TP2です。
ウェザード・ブラックのオープンポア塗装が独特で、ヴィンテージ風の表情を持っています。
中域に厚みのあるサウンドが特徴で、ストロークでもフィンガーでも扱いやすいバランスです。
AE100
AE100:Dark Tide Blue Flat/Burgundy Flat
シャロウAEボディにベネシアンカッタウェイを備えた「AEパフォーマー」モデルです。
シトカスプルース単板トップ+オクメ合板サイド&バックという素材構成で、Ibanez T-barアンダーサドル・ピックアップとAEQ-TP2プリアンプを搭載。
AE140とはトップ材と仕上げが異なり、どちらも出力には標準ジャックとXLR端子の両方を備えます。
634mmのミディアムスケールで弾きやすく、A.I.R.port世代を手の届く価格帯で味わえる入口モデルになっています。
ドレッドノートより小ぶりなオーディトリアム・シェイプを、アイバニーズが独自に見直したシリーズです。
アイバニーズは、従来のオーディトリアムには中低音域が不足しがちなことや、重心がネック側に傾いて抱えたときのバランスに難があることを課題とし、その解決を目指してAAM(Advanced Auditorium)のボディを設計しています。
ボディ形状はカッタウェイ付きの「Advanced Auditorium with Advanced Access Cutaway」で、AEシリーズと同じくA.I.R.portとX-Mブレーシングを備えます。
The Story behind the Advanced Auditorium | Ibanez AAM
AAM340CE
AAM340CE:Rustic Black High Gloss
AAMシリーズの上位にあたる、オールマホガニーのオーディトリアム・エレアコです。
アフリカンマホガニー単板トップにアフリカンマホガニーのサイド&バック、サーモエイジド処理のアフリカンマホガニーネックを組み合わせ、Ibanez T-barアンダーサドル・ピックアップとボリューム/トーンのみのシンプルな電装を備えます。
スプルーストップでチューナー付きプリアンプ搭載の AAM50CE に対し、材も電装も異なる構成です。
AAM50CE
AAM50CE:Open Pore Natural/Sapphire Blue Burst Open Pore
AAMシリーズの入門機にあたるオーディトリアム・エレアコです。
シトカスプルース単板トップにサペリのサイド&バック、オクメネックにパープルハート指板という構成で、Ibanez T-barアンダーサドル・ピックアップとチューナー付きのAEQ-TP2プリアンプを搭載しています。
電装は AE100 と共通ですが、ボディはより小ぶりなオーディトリアム・シェイプです。
「アコギ(=Acoustic)にエキゾチックな木材(=Exotic Wood)を使ってみた」というシリーズ名のラインナップです。
特徴的な杢目を持つ”エキゾチック・ウッド”をボディ材に積極的に採用したEW(Exotic Wood)シリーズの延長線上にあり、ウッディなデザインはそのままに、エレアコとしての使いやすさを追求しています。
ロゼッタ(サウンドホール周りの装飾)も異なる木材の組み合わせで作られ、このシリーズ独特の個性を演出しています。
AEWC400
AEWC400:Transparent Black Sunburst/Amber Sunburst(Amber Sunburstは海外仕様のカラー)
AEWシリーズのカッタウェイ付きエレアコで、専用設計のコンフォート・ボディを持つモデルです。
フレイムメイプルのトップ/サイド/バックにニャトーネックとローズウッド指板を組み合わせ、ピックアップはフィッシュマンS-Core、プリアンプはチューナー付きのAEQ-SP2で、標準ジャックとXLR端子の両方を備えます。
ボディ幅15インチ、厚さ4インチとアコギとしては控えめなサイズで、腕が当たる部分のフォアアーム・コンターやラージフレットなど、エレキギターのような弾き心地を意識した仕様です。
速弾きをするギタリストでもすぐになじめます。
Ibanez Acoustic AEWC300/400
コンパクトなボディと細身のネックで、弾きやすさが支持されてきたエレアコのシリーズです。
AEG50
AEG50:Indigo Blue Burst High Gloss
ステージでの取り回しの良さを目指したエレアコで、弦長634mm、ボディ幅15インチというサイズはドレッドノートなどと比べると若干小振りな印象があります。
しかしこれはマーチンでいうところの「000(トリプルオー)」と弦長、ボディ幅がほぼ同じで、ボディ厚は抑えられていますが極端に小ささを感じることはない、ちょうどいいサイズ感になります。
スプルーストップにサペリのサイド&バック、ピックアップはIbanez T-bar IIアンダーサドル、プリアンプはチューナー付きのAEQ-TTSです。
指板R400mmという設定はかなり平たい印象ですが、これはアイバニーズのエレキギターと同じ仕様になっており、同社のエレキギターからの持ち替えに違和感を感じにくくなっています。
Ibanez AEG50 Acoustic Guitar featuring Martina Blazeska Martina BlazeskaさんがAEG50を弾いています。
Polyphiaのギタリスト、ティム・ヘンソン氏のシグネチャー・ナイロン弦エレアコです。
クラシックギターの低めの弦テンションと、エレキギターに近い細身のネック・薄いボディを組み合わせたハイブリッドな設計で、テクニカルなフィンガースタイルやタッピングをそのままアコースティック領域に持ち込めるのが最大の特徴です。
指板にはスティーヴ・ヴァイのJEMが用いる「Tree of Life」へのオマージュとして「Tree of Death」インレイが入ります。
TOD100N/TOD100FMN
上:TOD100N(Natural)/下:TOD100FMN(Toasted Marshmallow Matte)
2026年のNAMMで登場した、TODシリーズの最上位機です。
チェンバー構造のFRHボディにオクメ単板のサイド&バック、エボニー指板を組み合わせ、TOD100N はシトカスプルース単板トップ、TOD100FMN はフレイムメイプル・トップです。
ピックアップはフィッシュマンAcoustic Matrixのアンダーサドルにボディ・センサーを加え、プリアンプはフィッシュマンAuraで、TOD10Nとは電装もスケール(651mm)も異なります。
やや低めの弦高設定でスムーズなフィンガリングを実現、クラシックギターとは一線を画すスペックとなっています。
TOD20FMN
TOD20FMN:Black Burst Fade Low Gloss
TOD10N をベースに、トップをフレイムメイプルに替えたモデルです。
FRHボディにサペリのサイド&バック、ニャトーネックにローズウッド指板、フィッシュマンS-Coreピックアップとチューナー付きのAEQ210TFプリアンプという構成は TOD10N と共通です。
違いはトップ材とブラックバースト・フェードのローグロス仕上げで、見た目重視の1本です。
TOD10N
TOD10N:Transparent Black Flat/Silver Metallic Flat/Pearl Pink Flat
TODシリーズの基本モデルで、最初に登場したシグネチャー・ナイロン弦エレアコです。
シトカスプルース単板トップ+サペリのサイド&バック、ニャトーネックにローズウッド指板、648mmスケールという構成で、フィッシュマンS-Coreピックアップとチューナー付きのAEQ210TFプリアンプを搭載しています。
左利き用の TOD10NL も用意されています。
Tim Henson Signature Guitar TOD10N | Playing God Playthrough | Ibanez PolyphiaのギタリストでTODシリーズのシグネチャー・アーティスト、ティム・ヘンソン氏がTOD10Nで「Playing God」を弾いています。
ボディ厚を約49mmにまで切り詰めたシンライン・ナイロン弦エレアコのラインナップです。
エレキギターに近い感覚で抱えられる薄型ボディと、クラシックギター本来のファン・ブレーシングを組み合わせることで、ナイロン弦特有の表情豊かな響きを保ったまま、ハウリングの起こりやすいライブ環境でも扱いやすい設計になっています。
FRH20SMN
FRH20SMN:Tobacco Burst Low Gloss
FRHシリーズの上位にあたる、スポルテッドメイプル・トップのモデルです。
スポルテッドメイプルのトップにサペリのサイド&バック、Ibanezアンダーサドル・ピックアップとチューナー付きのAEQ210Tプリアンプという構成です。
FRH10N との違いはトップ材とタバコバーストの仕上げで、FRH10N がギグバッグ付属なのに対し、こちらはソフトケースが付属します。
FRH20SMN Electro-Nylon Guitar | Alessandro Zilio Alessandro ZilioさんがFRH20SMNを弾いています。
FRH10N
FRH10N:Natural Flat/Brown Sunburst Flat/Indigo Blue Metallic Flat
FRHシリーズの基本モデルです。
シトカスプルース単板トップ+サペリのサイド&バックという仕様で、電装はIbanezアンダーサドル・ピックアップ+AEQ210Tプリアンプを搭載しています。
いつものエレキギターとそれほど違和感なく弾ける「ナイロン・エレクトリック・ギター」をコンセプトに開発されており、ステージだけでなく自宅でナイロン弦の音を気軽に楽しむ用途にも向きます。
左利き用の FRH10NL も用意されています。
FRH10N | Electro-Nylon Guitar | Edoardo Taddei Edoardo Taddeiさんが自作曲「Wail」をFRH10Nで弾いています。
クラシックギター/ナイロン弦エレアコのラインナップです。
「一人でも多くの人に気軽に、手にしたその瞬間から、ガット・サウンドを存分に楽しんでもらいたい」というコンセプトのエレクトリック・クラシカル・ギターで、日本の公式サイトではGA35TCEが掲載されています。
GA35TCE
GA35TCE:Dark Violin Sunburst/Violin Sunburst/Sapphire Red(Dark Violin Sunburstは海外仕様のカラー)
シンライン・カッタウェイ・クラシックボディのエレガットです。
スプルース・トップとサペリのサイド&バックを組み合わせ、ニャトーネック+ローズウッド指板で21フレットを備えます。
電装はIbanezアンダーサドル・ピックアップ+AEQ210Tプリアンプで、標準ジャックとXLR端子の両方を備え、D’Addario XTC45弦が標準装着です。
FRHシリーズよりボディに厚みがあり、指板はクラシックギターらしいフラットな仕様です。
パーカッシブなフィンガースタイルで知られるアーティストのシグネチャー・モデルです。
いずれもフィッシュマンのRare Earth Mic Blendピックアップを搭載しています。
JGM10
JGM10:Black Satin top, Natural High Gloss back and sides
イギリスのシンガーソングライター、ジョン・ゴム氏のシグネチャー・モデルです。
左右非対称のジャンボ・ボディに、サーモエイジド処理のシトカスプルース単板トップ、パーフェロー単板のサイド&バック、マカッサルエボニー指板とステンレスフレットを組み合わせています。
ピックアップはフィッシュマンRare Earth Mic Blendにボディを叩く音を拾うTapを加え、プリアンプはPowerTap Earth Blendです。
1本のアコギでドラム・サウンドやベースライン、メロディーを同時に奏でる、両手を使ったパーカッシブ奏法に合わせた1本です。
Story of the Jon Gomm Signature model JGM 2012年に公開した楽曲「Passionflower」の動画で注目を集めたジョン・ゴム氏が、シグネチャー・モデルJGMについて語り、演奏しています。
MRC10
MRC10:Natural
ポーランドのギタリスト、マルチン(Marcin Patrzalek)氏のシグネチャー・モデルです。
AEボディにシトカスプルース単板トップ、パーフェローのサイド&バック、ニャトーネックにマカッサルエボニー指板を組み合わせ、ボディを叩くための補強板を加えたX-Mブレーシングを採用しています。
ピックアップはフィッシュマンRare Earth Mic Blendで、ボディは AE3007FMH と同じAEボディです。
パーカッシブな要素と通常の奏法を組み合わせるマルチン氏の演奏スタイルに合わせて設計されています。
Marcin – Signature Guitar Ibanez MRC10 クラシックギターから出発し、フラメンコを経てパーカッシブなアコースティック・ギター奏法と電子的なプロダクションを組み合わせたスタイルで知られるマルチン氏が、MRC10を弾いています。
独自路線を走るエレアコに対し、スタンダードなアコギのラインナップは伝統的なスタイルに従っています。
新品であっても古くて渋い印象を感じさせる仕様であったり、現代ではなかなか使われない前時代の仕様のものであったりして、それぞれに匂いを感じさせます。
伝統的なドレッドノートとグランドコンサートを軸とした、マーチン的なスタイルを摂ったアコギのラインナップです。
日本の公式サイトでは、透明感のあるサウンドと優れた演奏性を追求したArtwoodのエレクトリック・モデルとしてAC419Eが掲載されています。
AC419E
AC419E:Open Pore Antique White
グランドコンサート・ボディのArtwoodエレアコです。
シトカスプルース単板トップにフレイムメイプルのサイド&バック、メイプルネックにメイプル指板を組み合わせ、Ibanez T-barアンダーサドル・ピックアップを搭載しています。
カッタウェイのない伝統的なシェイプに、オープンポアのアンティークホワイト仕上げとメイプル指板という、ほかのArtwoodとは異なる明るい外観が特徴です。
AC340
AC340:Open Pore Natural
ピックアップを持たない、グランドコンサート・ボディの生ギターです。
オクメ単板トップにオクメのサイド&バック、ニャトーネックにオバンコール指板という構成です。
海外の公式サイトでは現行モデルですが、日本の公式サイトには掲載されていません。
Artwood Series | Ibanez Acoustic
アイバニーズのエントリー価格帯を支えるラインナップで、公式には「エントリーモデルでありながら個性をも備えるアコースティック・ギター」とされています。
日本の公式サイトに掲載されている現行モデルはすべてピックアップとチューナー付きのAEQ-2Tプリアンプを搭載したエレアコで、ドレッドノート(PF)、カッタウェイ付きグランドコンサート(PC)、パーラー(PN)の3つのボディを揃えています。
「これからギターを始めたい」「予算を抑えて1本目を手に入れたい」という人に向けた、最も手の届きやすい価格帯のシリーズです。
PF12MHCE
PF12MHCE:Open Pore Natural
カッタウェイ付きドレッドノートのエレアコです。
オクメのトップ/サイド/バックにニャトーネック、ローレル指板、648mmスケールという構成です。
PCシリーズより大きく深いドレッドノート・ボディで、カッタウェイによりハイポジションにも手が届きます。
PF34MHE
PF34MHE:Natural
カッタウェイのないドレッドノートのエレアコです。
サペリのトップ/サイド/バックにオクメネック、パープルハート指板という構成です。
同じドレッドノートのPF12MHCEとは、ボディ材(サペリ)やネック・指板の材が異なり、カッタウェイもありません。
PC34CE
PC34CE:Natural
カッタウェイ付きグランドコンサートのエレアコです。
スプルース・トップにサペリのサイド&バック、オクメネック、パープルハート指板という構成です。
PCシリーズで唯一スプルース・トップを採用しており、サペリ・トップのPC34MHCEとはトップ材が異なります。
PC34MHCE
PC34MHCE:Natural
カッタウェイ付きグランドコンサートのエレアコです。
サペリのトップ/サイド/バックにオクメネック、パープルハート指板という構成です。
PC34CEと同じボディで、トップまでサペリにした点が異なります。
PC12MHCE/PC14MHCE
上:PC12MHCE(Open Pore Natural)/下:PC14MHCE(Weathered Black)
カッタウェイ付きグランドコンサートのエレアコです。
オクメのトップ/サイド/バックにニャトーネック、ローレル指板という構成です。
両モデルの違いは仕上げで、PC12MHCEはオープンポア・ナチュラル、PC14MHCEはウェザード・ブラックです。
PN12MHE
PN12MHE:Open Pore Natural
パーラー・ボディのエレアコです。
オクメのトップ/サイド/バックにニャトーネック、ローレル指板、628.7mmスケールという構成です。
PFシリーズで最も小さなボディとやや短いスケールで、抱えやすさを重視する人に向いています。
小型ボディや特殊な素材を採り入れた、変わり種のアコースティック・ラインナップです。
トップ、サイド、バックを別々に作る一般的な構造ではなく、木材のブロックをくり抜いてサイドとバックを一体で作り、そこにトップを貼ってボディを仕上げる独特の構造です。
ステレオ・サウンドポートやアームレストなども備えています。
AUP10N
AUP10N:Open Pore Natural
ナイロン弦を6本張った小型のアコースティックです。
スプルース・トップにパウロニア(桐)材のブロックをくり抜いたサイド&バック、オクメネックにパープルハート指板、432mmスケールという構成で、ピックアップは搭載していません。
出荷時のチューニングは通常のギターより4度高い、6弦側から「A-D-G-C-E-A」です。
クラシカルなアコギの王道から少し外れたコレクションですが、コンパクトで持ち運びやすく、独自のミッドレンジを持つトーンキャラクターでパーラー/パーカッシブ系の演奏との相性が良いモデルです。
Play on Tons of Fun. | AUP10N ft. Seiji Igusa 井草聖二さんが自身の楽曲でAUP10Nを弾いています。
通常のアコギの1/3サイズ、ウクレレほどのコンパクトなボディに金属弦を6本張った「ピッコロギター」のラインナップです。
オリジナル・シェイプのEWをもとに小さくリサイズしたボディに、一般的なミニギターより短い432mmスケールのネックを組み合わせています。
EWP14WB
EWP14WB:Open Pore Natural
EWPシリーズのピッコロギターで、ピックアップのないピュア・アコースティックです。
西アフリカ産のオバンコール材をトップ/サイド/バックに全面採用し、17″スケール/42mmナット幅/19フレットの仕様です。
通常のチューニングから完全4度上の「A-D-G-C-E-A」で張る設計で、ウクレレとほぼ同じ感覚で持てるサイズ感ながら、ギター奏者がそのまま運指を流用できる、トラベルや楽曲レイヤリング用途で重宝するユニークなギターです。
以上、アイバニーズのアコギをチェックしてきました。
なお、アイバニーズのアコースティックカテゴリには、ここまで紹介してきたシリーズに加え「UKULELE(ウクレレ)」と「ACOUSTIC BASS(アコースティック・ベース)」のラインナップもあります。
それぞれ独自のシリーズ展開を持ち、Mandolin(マンドリン)やBanjo(バンジョー)まで含めると、アイバニーズのアコースティック楽器全体は12カテゴリにわたる広いラインナップになっています。