アコースティックギター初心者向け入門講座

HEADWAY(ヘッドウェイ)のアコギについて

headway-yozakura-head Custom Shop HF-Yozakura のヘッド

「ヘッドウェイ(HEADWAY)」は、長野県松本市「株式会社ディバイザー」が保有するアコースティックギター&ウクレレ専門のブランドで、1977年の立ち上げ以来、多くのプレイヤーに愛用されています。グレードの高いものはディバイザーに併設されている「飛鳥工場」で、比較的安価なものはフィリピンの自社工場やアジア諸国の工場で作られており、入門向けの手に入りやすいものから熟練工がつきっきりで仕上げた最高級品まで、極めて幅の広いラインナップを誇っています。ここではそのヘッドウェイに注目し、製品の特徴や魅力を追跡してみましょう。

様々なブランドで提唱する新しい価値:ディバイザー訪問インタビュー – エレキギター博士

headway:前進、進歩、(船・列車の時間の)間隔
出展:weblio英和辞典

「アコギの最高峰」と謳われたヘッドウェイの沿革

ヘッドウェイは、マスタービルダー百瀬恭夫氏(ももせやすお。平成27年度卓越技能者知事表彰いわゆる「信州の名工」を受章)がブランド立ち上げ時より生産に携わっています。ヘッドウェイの歴史は、百瀬氏の歴史でもあります。ヘッドウェイの立ち上げから現在までを、ざっと見てみましょう。

百瀬氏は20歳まで家具職人をしていましたが、1964年に「富士弦楽器製造株式会社(現在のフジゲン)」に入社してギター職人へと転身。1969年に入社した「有限会社林ギター」で作っていたギターが、卸売業者「株式会社クロス楽器」の八塚恵氏(ディバイザー現会長)の目にとまります。百瀬氏の技術と情熱に惚れ込んだ八塚氏は「日本で最高品質のギターを作る」ことを目指し、1977年に百瀬氏を含む数名で「株式会社ヘッドウェイ」を立ち上げます。

ヘッドウェイ立ち上げ準備で、当時100万円したと言われるマーチン(Martin)のD-28を分解し、1年がかりで解析したと言われています。ここで得たノウハウとプラスアルファを注いで完成したドレッドノート「HD-115」は、安定感のある頑丈な作りと美しい音色から「アコギの最高峰」と言われました。

しかし1983年に2度に渡り火災にあい木材も工具も失ってしまい、ヘッドウェイの生産体制は瓦解します。ヘッドウェイは社名を「ディバイザー」に変更、比較的製造のしやすいエレキギターの工場として再スタートを切ります。エレキギター/ベースブランド「バッカス(Bacchus)」は好評を博しますが、かつてのファンからの熱い要望に応えるかたちで1999年からアコギの生産ラインを再構築します。災禍を逃れたストック木材が発見された幸運もあり、再生産されたHD-115は当時をしのぐクオリティでした。

復活したヘッドウェイは、国内生産の上位機種と海外生産の安価な機種という幅広いラインナップを展開していく中、「カスタムショップ」に次ぐ高級ライン「飛鳥チームビルド(ATB)」を2011年に設立します。通常モデルよりクオリティが高く、かつカスタムショップほど高額でないATBは市場に受け入れられ、小ロット生産にもかかわらず2016年初頭には通算生産台数1,000本に到達します。記念すべき1,000本目として、サドルとナットに「象牙」を使用するなどまことに贅沢な仕様の記念モデルが作られました。

The 1000th ヘッドウェイ「The 1000th」
マスタービルダーの百瀬氏は70歳を超える高齢となりましたが、後進の育成にも余念がありませんでした。ATBのチーフである安井雅人氏は「百瀬氏の後継者」として頭角を現してきており、現在では百瀬氏と同じく製品に自らの名を冠するギターを生産しています。

ヘッドウェイ製品の特徴

ボディへのこだわり

ヘッドウェイのギターはオーソドックスなボディが多いですが、その設計には並々ならぬ工夫が込められています。その一部を垣間見てみましょう。

鳴りと強度を両立するボディトップ

ボディトップを薄くすれば良く鳴りますが、厚くしないと強度が不足します。この「鳴りと強度の両立」のため、ヘッドウェイでは「中央から外側に向けて徐々に薄くなる」独自の設計を採用しています。まず、平均的なトップ材(2.8mm)より厚い3.2mmの厚さでトップを成形し、特にブリッジの取り付け部分にしっかりとした強度を持たせておきます。そこから外周がコンマ数ミリ薄くなっていくように仕上げていくことで、振動も強度も十分なボディトップができあがります。

「ヘッドウェイの音」を作るブレーシング

ブレーシングは「力木」とも云われ、ボディが弦の張力に耐えるための骨格の役割を果たします。このブレーシングの形状や配置がサウンドに影響することから、ヘッドウェイでもアコギの伝統を踏まえながら、独自のブレーシングを採用しています。

上位機種を中心に、ヘッドウェイの多くのモデルでは「フォアードシフト(forward shift:前方に移す)」が採用されています。Xブレーシングが交差している箇所は、最も強度が高くて鳴りにくくなっています。ここを前方に移し(=サウンドホールに近づけ)ブリッジから遠ざけることで、柔らかく暖かみのあるサウンドに方向付けします。しかしフォアードシフトは強度が犠牲になる恐れがあり、どんなギターにも採用できるわけではありません。

ヘッドウェイの標準的なブレーシングは、このフォアードシフトと一般的なXブレーシングの中間にあたるポイントにX部分を配置した「セミフォワードXブレイシング」となっています。一般的なXブレーシングによる「芯があって力強い」音色とフォアードシフトによる「柔らかくて暖かい」音色を配合させた「ヘッドウェイの音」を作る重要な設計です。

さまざまな工夫

ブレーシングの肉を削いで鳴りを強化したり方向づけしたりする「スキャロップ加工(scallop:ホタテの貝殻のように波打った状態))」や、接着面の塗装をきれいに剥がしてから行う「ブリッジ取り付け」など、音と強度の両立を目指した工夫がいたるところに込められています。

こうして作られたヘッドウェイのアコギはいわゆる「ヘッドウェイの音」がすると言われ、ファンに愛されています。


わたなべゆう – Baby you- 活動10周年記念ライブ in Arukasホール~
モーリス主催の「フィンガーピッキングデイ」2006年最優秀賞を受賞。2010年ころからこのHDCカスタムモデル一本で演奏/録音をしているのだとか。

ネックへのこだわり

百瀬氏はヘッドウェイのギターで、「20年30年という長期間の使用に耐えること」を目指していると言われています。製品にはその思想が反映され、「ネックがしっかりしている」ことで知られています。ネックのどんなところにこだわって作っているのでしょうか。

強固なジョイント

第一のこだわりは強固な接合部分を持つ「アリ溝(英名「ダヴテイル」)」ジョイントで、従来のギターよりもネック接合部分が大きく、また高い精度できっちりと加工するなどの工夫が込められています。またトラスロッドの仕込み方も工夫されており、埋め木の挿し方を操作することでロッドが効くポイントをおいしいところに移動させています。

またヘッドウェイは、ボディとネックに塗装を施してからジョイントする「後仕込み」を敢えて採用しています。「後仕込み」は後から塗料で埋めてしまうことができず、ごまかしが効きません。キッチリと組まれたジョイント部は、いかに高い精度で作られているかを言葉よりも饒舌に物語ります。

ワンピース・ネック

カスタムショップのギターは全て、またスタンダードシリーズ以上のグレードの多くに「ワンピース(1P)ネック」が採用されます。ヘッドウェイのワンピースネックはネック部分だけでなく、ヘッドからヒールまでを一本の角材から削り出します。木材のロスが多くなる贅沢な工法ですが、ヘッドとヒールを貼りつける一般的な工法に比べ、木材の収縮率の違いに起因する「ねじれ/ゆがみ」に強い、信頼性の高いネックが出来上がります。

日本人向けの感触

また、ネックグリップは欧米人よりも体格で劣る日本人の手にフィットするように仕上げられています。ネックの安定度も手伝って弦高をかなり下げて弾きやすく調整することができるので、日頃アコギの堅い弦に触れていないエレキギターのプレイヤーにもお勧めすることができます。

ヘッドウェイ製品の主要タイプ

ヘッドウェイのラインナップは5つのタイプを軸としており、「HD-115」などモデル名の頭の2文字で記号化しています。各タイプにマッチした弦長(スケール)が設定されており、これだけでボディシェイプと弦長が分かるようになっています。

記号 弦長(mm) 特徴
HD 645 マーチンの「D(ドレッドノート)」に相当するシェイプ
HF 628 マーチンの「000(トリプルオー)」に相当するシェイプ
OM 645 HFボディで弦長を延長。カスタムショップ限定
HJ 628 ギブソン「J-45」に近い「ラウンドショルダー」タイプ
HN 628 マーチンの「00(ダブルオー)」に相当するシェイプ
その他 各種 上記以外のボディシェイプやミニギターなど

ヘッドウェイの主なボディシェイプと弦長

現在では特にHD、HF、HJが主流となっており、ラインナップの大半を占めています。

ヘッドウェイのラインナップ

それではこれからヘッドウェイの膨大なラインナップのうちいくつかをピックアップしてみましょう。ヘッドウェイのラインナップは上述した5つのタイプ、またこれから紹介する5つのグレードの組み合わせを軸としています。

ヘッドウェイは小ロットで生産するので、製品開発のフットワークが軽いのを強みにしています。ベーシックな木材で作り上げるレギュラーラインのほかに、珍しい木材を思い切り使用する特別仕様が頻繁にリリースされます。

ヘッドウェイ五つのグレード

ヘッドウェイのラインナップは カスタムショップ:マスタービルダーとATBによる最高グレード 飛鳥チームビルド(Aska Team Build/ATB) Series:選抜メンバーによる上級グレード スタンダードシリーズ:国産の標準的なグレード JT(Japan Tune-up)シリーズ:ディバイザーワークショップできっちり仕上げる海外生産機 ユニバース(UNIVERSE)シリーズ:海外生産による低価格機 という価格帯を分けた五つのシリーズで展開しています。 価格帯分布図 HEADWAY価格帯分布 上図の価格帯は、2016年時点でレギュラー生産されているものに絞っていますから、限定生産や特別仕様モデルを合わせると、価格帯がもう一息広くなるグレードもあります。ヘッドウェイのラインナップは\25,000から\1,500,000まで、とても広い価格帯で展開しているのが分かりますね。 スタンダードとATBで交差するところがありますが、各シリーズはおおむね価格帯で住み分けられています。JT(Japan Tune-up)シリーズは「S(トップ単板モデル。定価\60,000)」、「AS(オール単板モデル。定価\90,000)」の2タイプです。 それぞれのグレードで生産されるギターはボディシェイプや弦長など共通するところを多く持ちますが、使用される材木や施される装飾、またそのための行程などで差がつけられています。


Spitz “Kemonomichi” by Osamuraisan スピッツ「けもの道」アコギでロックしてみた
海外でも人気の動画主「おさむらいさん」がヘッドウェイのギターを愛用していることから、海外でもヘッドウェイの人気が盛り上がってきたと言います。

Custom Shop

ヘッドウェイのカスタムショップは、マスタービルダー百瀬恭夫氏を中心とした最高グレードのギターを制作するセクションです。職人の選抜メンバーで構成される「飛鳥チームビルド(Aska Team Build/ATB)」が百瀬氏をサポートする体制で、楽器フェアなどに出展するショウモデルなどの一点もの、特別なマテリアルを使用した特別仕様、顧客から受注するオーダーメイド品などを作っています。

カスタムショップのギターには「名工」百瀬氏の技術がふんだんに注がれますが、使用される木材についても

  • ボディトップ:アディロンダックスプルース
  • ネック:ホンジュラスマホガニー(1P)

という最高のものが基本で、世界各国のマホガニーやローズウッドなど最高の木材でサイド&バックのバリエーションを形成しています。

OM-2016 CUSTOM VINE

OM-2016 CUSTOM VINE

2016年春ディバイザースペシャルモデルの1本で、マスタービルダー百瀬恭夫氏の作。

  • サイド&バック:極上のブラジリアンローズウッド(ハカランダ)
  • ボディトップ:アディロンダックスプルース
  • ネック:ホンジュラスマホガニー(1P)

というこれ以上ない木材を使用した至高のアコースティックギターです。円熟の域に達したと言われる百瀬氏の設計理念が惜しみなく注がれており、ブレーシングを代表とする各パーツの取り付け位置、サイズ、緻密な組み合わせによって、基本的に柔らかな音色になるフォワードシフトXブレイシングのギターに引き締まった「しっかりとした音」のニュアンスを加えています。

モデル名「VINE(つる植物)」が示すキキョウを思わせる美しいインレイは本機のためのオリジナルで、アバロン貝など豪華な素材を使用しながら上品にまとめられています。

HD-CTM

HD-CTM

「百瀬氏の後継者」として呼び声の高い飛鳥チームビルドシリーズリーダー、安井雅人氏によるカスタムショップデビュー作のひとつ。サイド&バックにはマダガスカルローズウッドを選択し、ヘッドウェイの名器HD-115を踏襲して前進させた一本で、柔らかな鳴りを作る「フォワードシフト」、ブレーシングを削って鳴りやすくする「スキャロップ」の組み合わせにより倍音感と豊かな低音を味わうことができるサウンドになっています。

Aska Team Build series(ATB)

2011年に立ちあがった「飛鳥チームビルド(Aska Team Build/ATB)シリーズ」は、1999年のヘッドウェイ復活以来、百瀬氏と共に10年のキャリアを積んだ少数のメンバーで生産するグレードです。ボディとネックとのマッチング、センター(中心線)が出ている加工精度など、百瀬氏直系の発想や技術が製品に注がれており、ヘッドウェイを象徴するグレードになっています。

HD-115 ATB

HD-115 ATB

ATBのレギュラーモデル「HD-115 ATB」は、ヘッドウェイの名機「HD-115」の伝統を受け継ぎ、現代によみがえらせたATBの代表機種です。スキャロップのない、また交差するポイントがブリッジに近い一般的なブレーシングによって、粒立ちが良い芯のあるサウンドになっています。新品の状態ですでに豊かな音量が得られますが、ここから長年の演奏によって、鳴りがさらに豊かになっていくのを楽しむことができます。


「HEADWAY HD-115ATBデモンストレーションムービー:中村たかし」
飛鳥チームビルドによるヘッドウェイ代表機種「HD-115ATB」の演奏。高音弦から低音弦までばらつきのないまとまった鳴り方で、中高域を中心にした心地の良いサウンドですね。絶妙に引き締まっており、ハッキリした音色です。

HF-Yozakura

HF-Yozakura

ヘッドウェイの「SAKURA」シリーズはサイド&バックに日本のサクラ材を使用し、また桜をイメージさせる可愛らしいデザインによって、一躍話題となったモデルです。この「HJ-Yozakura」はまさに「夜桜」を見るような落ち着いたスタイルを、ギブソン的なラウンドショルダーにまとめています。サクラはマホガニーより若干硬質でありながら硬すぎない性質のある木材で、本機はその特製が活かされた適度な倍音感、バランスの良さを持っています。
ブリッジ、指板、ピックガードで使われている木材「パープルハート」は木材自体がこの色をしており、SAKURAモデルにぴったりの雰囲気をかもし出しています。

Yozakuraインレイ

HEADWAY Custom Shop製ギターを…
R楽天で探す YYahoo!ショッピングで探す 石橋楽器で探す

Standard series

ヘッドウェイの「スタンダードシリーズ」は、上位機種に見られる高い組込み精度と安心感をそのままに、コストパフォーマンスを高めたシリーズです。飛鳥工場での手作りという体制を維持したまま、装飾や木材などの仕様、また工程を見直すことで、低価格化を実現しています。
このグレードにしかないモデルの開発も続けられており、単なるグレードの上下だけではない、「スタンダードシリーズ」として魅力のあるラインナップが構築されています。

HC-315/STD

HC-315 NA

「HC」は、スタンダードシリーズからスタートしたニューモデルです。一見するとカッタウェイを装備したエレアコですが、ボディサイドに「モニタリングホール」と呼ばれる穴が設けられており、アンサンブルにおいて自分の演奏をモニタリングしやすくなっています。

本機に搭載されているピックアップシステム「Fishman INK4」はイコライザーとチューナーが組み込まれている便利なものです。ボディエンド部のアウトプットジャックは、ストラップピンと分けられています。これは近年流行しつつある仕様で、ジャックと一体化したストラップピンとちがい、

  • ストラップの穴を加工する必要がない
  • シャーラーなどロックピンが利用できる

といったメリットがあります。

HC-315を…
R楽天で探す YYahoo!ショッピングで探す

HN-SAKURA/STD

hn-sakura-std

日本の「サクラ」材をサイド&バックに使用した「SAKURA」シリーズは、ATBシリーズとスタンダードシリーズで展開しており、

  • シトカスプルーストップ、サクラサイド&バック、アフリカンマホガニーネック
  • 指板、ブリッジ、ピックガードは木地が紫色をした「パープルハート」

というマテリアルを共通とした様々なボディシェイプのものがリリースされています。
「00(ダブルオー)」スタイルの「HN」はコンパクトなボディサイズ、ネックを12フレットジョイントしたレトロ感のあるギターで、繊細な指弾きにぴったりです。

HN-SAKURAを…
Aアマゾンで探す R楽天で探す YYahoo!ショッピングで探す

HEADWAY Japan Tune-up Series

ヘッドウェイ「ジャパン・チューンナップ(JT)」シリーズは、アジアの工場で作られたギターをディバイザーワークショップでキッチリとチューンナップした、サウンドと演奏性、およびコストパフォーマンスに優れた新シリーズです。しっかりと調整された弾きやすいギターで練習すると、ちゃんとした音が出るまでの道のりが短く、上達が早くなります。これからギターを始める人が長く愛用するためには最適のギターだと言えるでしょう。また中級から上級のプレイヤーにも納得できるレベルにまで調整されてているので、キャリアの長い人が気軽に扱うギターとしても優れています。


新シリーズHeadway Japan Tune-up(JTシリーズ) 解説動画
ディバイザーへ取材したときに応対して下さった相澤さんが、JTシリーズの解説をしています。相澤さんには工場見学(要予約)などでも会うことができます。

JTシリーズで施されるチューンナップはいろいろなポイントに及んでおり、「価格帯を何段階も上回るグレードの調整が施されている」と言われています。

チューンナップのポイント チューンナップの内容や効果
ナットとサドルの加工 ・弦を直接受けとめる「ナットとサドル」に牛骨を使用。
・ナットはローズウッドコードの演奏時、サドルはミュートプレイなどで手が触れるところなので、角を滑らかに処理。つるつるな感触に。
押さえやすい弦高での出荷 ・長期的に良い音で演奏できる「コーティング弦」の草分け、「エリクサー」フォスファーブロンズ弦(ライトゲージ)でのセットアップ。
・ナットの溝を適正な深さに加工。
・ネックの反り加減、サドルの高さを入念にチェック。
参考:アコギ弦の種類、弦の張り方・交換方法
フレットエッジの加工 ・フレットの両端を丸く整えることにより、ポジションの移動やスライドなど、ネックに手を這わせるプレイなどで左手にかかるストレスが大幅に軽減。
指板の処理 しっかり磨いた後、レモンオイルを染み込ませて保護。

JTシリーズのチューンナップ項目

ディバイザーは自社で弦もリリースしているのですが、ここに敢えて社外製の名のある弦を使用するあたり、このシリーズに賭けるディバイザーの本気度が伺えますね。

この他にも

  • 2000年代にカスタムショップで使用されたヘッドインレイを採用
  • 高級感のある和紙「銀がすみ」を使用したサウンドホールラベル
  • 厚めのクッションが使用された、デラックスギグバッグが付属

といった「ワンランク上」のギターにふさわしい顔つきになっています。

JTシリーズのラインナップ

JTシリーズのラインナップは、

  • オール単板(AS)モデル(\90,000):トップ、サイド、バックが単板の高級仕様
  • トップ単板(S)モデル(\60,000):トップは単板、サイド&バックは合板の標準仕様

という二つのグレードに分かれ、

それぞれのグレードで、ヘッドウェイのラインナップで人気のある

  • HD(ドレッドノートタイプ)
  • HF(000タイプ)
  • HJ(ラウンドショルダー)

の3機種がリリースされています。

jt-series

オール単板(AS)モデル
定価\90,000
トップ単板(S)モデル
定価\60,000
ドレッドノート HD-590AS HD-560S
000 HF-590AS HF-560S
ラウンドショルダー HJ-590AS HJ-560S

ヘッドウェイJTシリーズのラインナップ(2016年9月時点)

ボディシェイプ、ボディ構造、価格帯がモデル名で一目瞭然となる、とてもスッキリとしたラインナップになっていますね。

合板は単板に比べて材料費が安くなることから、このような価格差ができています。しかし合板モデルは強度が上がることで、気楽に扱いやすくなったり合板特有のサウンドになったりするのをメリットととらえる愛用者が多くいます。このように価格の差が楽器としての優劣と一致しにくいところが、アコギの面白いところです。

HD-560SおよびHF-560Sは、ほぼ同じ仕様の本体を持つHD-45SとHF-45S(定価\45,000)がユニバースシリーズ(下記)からリリースされています。このユニヴァースシリーズを出発点として、弦とパーツ、ケースのグレードが上がり、バッチリのチューンナップが日本で施されて、それで\15,000というアップチャージはかなりお得だと考えられます。

Japan Tune-upシリーズを…
Aアマゾンで探す R楽天で探す YYahoo!ショッピングで探す

HEADWAY UNIVERSE Series

ヘッドウェイ「ユニヴァース」シリーズは、アジアの工場で生産される求めやすいシリーズです。しかし単純な廉価版ではなく、このシリーズにしかない面白みのあるギターもリリースしています。ユニヴァースシリーズは、ミニギターの「115」を除き、モデル名の数字が定価を表示しています。

HD-45S/HD-25/HD-45R

headway-universe-hd-series

ユニヴァースシリーズのボディは丈夫で低価格な「オール合板」が基本ですが、モデル名の末尾に「S」を持つ機種は「トップ単板」仕様の上位機種です。
末尾に「R」が付くのはトップ、サイド、バック共にローズウッドを使った「オールローズ」仕様となっています。

HM-115S/HM-115/HM-115R

headway-universe-hm-series

「HM」はドレッドノートをそのまま小さくしたミニギターです。ヘッドウェイのミニギターは教育目的で小さな子供に持たせることもできるクオリティがあり、大人が持っても充分な満足感があります。


Headway Universe HM-115S / HM-115 / HM-115R
小さくても充分なサウンド。トップ単板の115S、オール合板の115、オールローズ合板の115R、それぞれが仕様でイメージされる通りのサウンドになっていますね。

UNIVERSEシリーズを…
Aアマゾンで探す R楽天で探す YYahoo!ショッピングで探す

ヘッドウェイのアクセサリー

ヘッドウェイは、グッズの開発でも個性を発揮しています。ギター本体をメインに扱うブランドなので各部門1モデルのみに絞ったラインナップになっていますが、それだけこだわりが反映された「ひと癖ある」アクセサリーになっています。

Headway カポタスト HCP-15PP BRZ

HCP-15PP BRZ

スプリングの圧力で弦を固定するカポで、アンティーク調の1モデルのみという渋いラインナップです。ブリッジピンを抜く機能が付いているので便利です。

Headway Clip Tuner HCT-25U

Headway Clip Tuner HCT-25U

付属のマイクロUSBケーブルを介して充電するクリップ式チューナーです。4色表示で視認性が良く、クロマチックのほかギター、ベース、ウクレレなど楽器に合わせたモードがあるほか、この価格帯でリリースされる一般的なクリップチューナーの倍の精度(±0.5cent)を持っています。

HEADWAY MICRO FIBER CLOTH

HEADWAY MICRO FIBER CLOTH

極細繊維(マイクロファイバー)を使用した楽器用クロス。楽器を優しく拭くほか、眼鏡のレンズなどキズをつけたくないものを拭くのに適しています。

HEADWAYストラップ HSP-20C

HSP-20C

肩が当たる部分にクッションがついている、ヘッドウェイオリジナルのストラップです。クッションの両側に調整器具が取り付けられているので、クッションがちょうどいいところに落ち着くような調整ができます。


以上、ヘッドウェイのギターについて紹介しました。
膨大なラインナップを誇るヘッドウェイですが、ボディ形状などラインナップのポイントは絞られているので、理想のギターを絞り込むのはそれほど難しくありません。

人気記事(週間)

アコースティックギター
ブランド一覧