このページではアコースティックギター本体の部材について名称とその役割を詳しく解説します。
ヘッド
ギターの頭にあたる部分のことで、ここにペグが取り付けられています。略してヘッドともいいます。
ナット
弦のヘッドストック側の支点となるパーツ(もう一方の支点はサドル)。上駒、または弦受けとも呼ばれます。アコースティックギターのナットは牛骨やカーボン、プラスティックなどの素材で出来ており、形は四角い棒状。表側には弦の横滑りを防ぐための溝が掘られ、裏面と側面はヘッドストックや指板の端に接着されています。
ネック
ギターの首の部分のこと。棹とも呼びます。ネックの表側に指板が貼り付けられています(ネックと指板が一体型のものも存在します)。弦のテンションに負けないよう、ネック材にはマホガニーやメイプルなど固めの材が選択されます。ネック内に金属製のロッドが埋め込まれたモデルも多くあります。ネックとボディの接合部はジョイントと呼ばれます。
フレット
ギターの指板上に打ち込まれた棒状の金属のこと。高さ、幅、形状が異なるさまざまなタイプのフレットが存在します。各フレットの呼び方は、ナットに近い側から1フレット、 2フレット~で、最高フレットはスチール弦のアコースティックギターでは20フレット、ナイロン弦では19フレットのものが多いです。弦をフレットに押さえつけることにより、そのフレットからサドルまでの間の弦が振動し音程が作られます。1フレットごとに半音ずつ上下する間隔で打ち込まれており、ハイポジションになるほどその間隔は狭くなります。
サウンドホール
ボディのトップに空けられた穴のことを指します。弦振動によって生じたボディ内の共鳴を外に向かって放出する役割を持ち、この大きさや形状がギターの音量や音質に影響を与えます。形状によってラウンドホール、オーバルホール、fホールなどのタイプがあります。
サドル
ブリッジ上にあり、弦と直接触れるパーツ。駒とも呼ばれます。弦振動の一方の支点となり(もう一方の支点はナット)、弦振動をボディに伝える役割を持ちます。この高さによって弦高も変わります。アコースティックギターのサドルはたいていの場合、1片の象牙や牛骨または樹脂でできているため、弦全体や各弦ごとの弦高を調整するには、サドル自体を切削加工する必要があります。しかし全体の弦高をネジで調整できるアジャスタブルサドルを持ったモデルもあります。