
ジョニー・キャッシュは1950年代から活動したシンガーソングライター。
生涯でヒットした曲数140曲以上、グラミー賞11回受賞、ロックの殿堂、ソングライターの殿堂、カントリーの殿堂にそれぞれ殿堂入りを果たしており、非常に多くのミュージシャンから支持されている、アメリカ・カントリー界のボスです。
しかしながら数々の栄光とは裏腹に彼の人生は苦悩に満ちたものでした。
常に闇をまとっているかのような佇まい、傍若無人な振る舞い、ドラッグ中毒がそれを象徴しているかもしれません。
カントリー音楽でありながら独特の暗さとドスを聞かせたその音楽はアメリカのアウトローに指示され、あの有名な「フォルサム刑務所での慰問ライブ」を実現させています。
彼の壮絶な人生は映画化されているので、そちらで確認してみるのもいいかもしれません。
Johnny Cash – God’s Gonna Cut You Down
Biography
1932年2月26日 生 米アーカンソー州
貧しい農家に生まれ、農作業の手伝いをして育つ。
幼少の頃、事故で兄をなくしており、その際に父親は「悪魔はできる子のほうを奪った」と彼に言い放った。このときから父親との間には長年に渡る確執が生まれる。
1950年7月、朝鮮戦争に徴兵。その際に購入したギターを駐屯中に練習。腕を磨く。1954年、最初の妻ヴィヴィアン・リベルトと結婚。仕事をしながらバンドを結成し、サン・レコードと契約、シングル「ヘイ・ポーター(Hey Poter)」でデビュー。この頃後の妻であり、自身もファンだったカーター・ファミリーの次女、ジューン・カーターと出会う。
1965年、麻薬で逮捕。刑務所の囚人からのファン・レターが多いことに気付いた彼は、慰問の意を込めてフォルサム刑務所でのライヴを決行。
1968年ライブ中に、競演者だったジューン・カーターに「君と結婚したい。今返事してくれないとこれ以上歌えない」とプロポーズ。
2003年8月死去。
使用しているアコースティックギター
Martin D-35
Johnny Cash – She Used To Love Me A Lot (Official Music Video)
Discography
At Folsom Prison

1999年リリース作品。ジョニー・キャッシュの活動の中で最も有名なフォルサム刑務所での慰問ライブの録音です。所長に浴びせられるブーイング、囚人達の反応なども聞き所の一つ
American 4: The Man Comes Around

2003年リリース作品。スティング、デペッシュ・モード、サイモン&ガーファンクルなどのカバー集。中でもナイン・インチ・ネイルズの「Hurt」は本家をも凌ぐ迫力と緊張感、崇高な空気管漂う傑作。