Fender Classic Design シリーズ:初めての1本に選びたい、フェンダー定番アコギ[記事公開日]2026年7月11日
[最終更新日]2026年10月1日

Fender Classic Design シリーズ

フェンダー「Classic Design(クラシック・デザイン)」シリーズは、これからアコギを始める人のために作られたアコースティックギターのシリーズです。
手の届きやすいモデルでありながら、トップに単板を使い、弾きやすさにこだわったネックを全モデルに採用しています。
ドレッドノート、コンサート、パーラーといったボディの違いに加え、エレアコ、12弦、ナイロン弦、さらにはアコースティックベースまでそろっているので、自分に合う1本を見つけやすいのもポイントです。
今回はClassic Design シリーズをチェックしていきましょう!


  1. Classic Design シリーズ共通の特徴
  2. ボディシェイプで選ぶ
  3. Fender Classic Design シリーズのラインナップ
  4. まとめ:どんな人に向いている?

Fender Classic Design Series | In-Depth Look with Patrick Matera | Fender
CC(コンサート)とCD(ドレッドノート)のサイズ感がよくわかりますね。

Classic Design シリーズ共通の特徴

握りやすい「Easy-to-Play」ネック

Classic Design シリーズの一番の持ち味は、全モデル共通の「Easy-to-Play」ネックです。
スリムなシェイプに、指板の角を丸める「ロールド・エッジ」加工が施されています。
弾き込んだギターのように手のひらに角が当たりにくいので、ネックを握り込むコードフォームでもストレスが少なく済みます。

指板Rは12インチ(305mm)とやや丸みのある設定です。
指板は丸いほどコードを押さえやすく、平らなほど単音弾きやチョーキングに向きます。
ジャカジャカとコードを鳴らすことから始める初心者にとっては、ありがたい設定といえるでしょう。

ナット幅は43mmで、6弦のスチール弦ギターとしては標準的な幅です。

ウォルナット指板とマホガニーネック

ネックはマホガニー、指板はウォルナットです。
ウォルナットは音の立ち上がりが速い傾向のある木材で、ピッキングに対して素直に反応してくれます。

単板トップ+合板バック・サイド

トップ材は全モデル単板です。
基本はスプルースで、オールマホガニー仕様ではマホガニー、ナイロン弦のCN-140SCEではシダーを使っています。

バック・サイドは合板です。
トップは弦の振動を音に変える主役なので、ここが単板であることは音にとって大きな意味があります。
単板は響きが豊かで、年月をかけて弾き込むほど鳴りと反応が良くなっていきます。
いっぽう合板は湿度の変化に強く、乾燥による割れが起こりにくい素材です。

「音の要のトップは単板、バック・サイドは丈夫な合板」という組み合わせは、手頃な価格帯のアコギで鳴りと扱いやすさを両立させる定番の考え方です。
置き場所や湿度管理にまだ慣れていない初心者でも、安心して付き合っていける構成だといえます。

音量を稼ぐスキャロップドX・ブレーシング

スチール弦モデルのボディ内部の力木(ブレーシング)は、木材を削り込んだ「スキャロップドX」です。
ブレーシングの木材を減らすことでトップが振動しやすくなり、豊かな低音と大きな音量が得られます。

「CE」モデルはエレアコ仕様

型番に「CE」が付くモデルは、カッタウェイとFishman製のピックアップ/プリアンプを備えたエレアコです。
カッタウェイはボディの高音弦側をえぐった形で、ハイポジションに手が届きやすくなります。
アンプやPAにつないで鳴らせるので、弾き語りライブや、宅録でオーディオインターフェイスにつなぎたい人にはCEモデルが便利です。

ボディシェイプで選ぶ

Fender CD-60S、CC-60S、CP-60S 左から CD-60S(ドレッドノート)、CC-60S(コンサート)、CP-60S(パーラー)。いずれも Natural

スチール弦6弦のモデルには、ドレッドノート(CD)、コンサート(CC)、パーラー(CP)の3つのボディがあります。
鳴り方も抱え心地も変わるので、ボディシェイプがシリーズから1本を選ぶうえで一番のポイントになります。

CD:ドレッドノート

Fender CD-60S CD-60S(Natural)

アコギの王道といえる、大きなボディです。
豊かな低音と力強いサウンドで、ジャーンと鳴らしたときの迫力はシリーズ随一、コード・ストロークや弾き語りに向いています。
体格のしっかりした人や、大きな音でガンガン弾きたい人におすすめです。

CC:コンサート

Fender CC-60S CC-60S(Natural)

ドレッドノートより一回り小さいボディです。
澄んだ高音と明瞭な中域をもち、音のまとまりが良いのが特徴です。
体に寄り添うように抱えられるので、小柄な人や、ドレッドノートを抱えて「大きいな」と感じた人にぴったりです。
指弾きのアルペジオでも、ストロークでも使いやすいオールラウンダーです。

CP:パーラー

Fender CP-60S CP-60S(Natural)

シリーズで最も小さいボディで、スケールも24.75インチと短めです。
スケールが短いと弦の張りがゆるくなるので押さえやすく、音も温かくまろやかになります。
低音は控えめで高音が前に出るため、指弾きのフォークやブルースにぴったりの、温かく引き締まったサウンドです。
ソファでくつろぎながら弾くような、気軽な1本にも向いています。

Fender Classic Design シリーズのラインナップ

シリーズの中には、電装なしの60番台がエントリーモデル、60番台のエレアコが中位モデル、140番台のエレアコが最上位モデルという3種類のグレードが存在します。

グレード ドレッドノート コンサート パーラー
最上位(140SCE) CD-140SCE
CD-140SCE All-Mahogany
CD-140SCE 12-String
CC-140SCE ―
エレアコ(60SCE) CD-60SCE
CD-60SCE All-Mahogany
CD-60SCE 12-String
CC-60SCE ―
生音(60S) CD-60S
CD-60S All-Mahogany
CC-60S CP-60S
ナイロン弦 ― CN-140SCE
CN-60S
―
ベース ― CB-60SCE ―

最上位モデル(140番台)

ここで紹介する4機種はすべてカッタウェイ+Fishman製プリアンプのエレアコで、ナットに「Graph Tech NuBone」を採用し、ハードシェルケースが付属します。

エントリー/中位モデル(60番台)

ナイロン弦モデル

アコースティックベース

まとめ:どんな人に向いている?

以上、フェンダー「Classic Design」シリーズを紹介しました。
全モデル単板トップと、コードを押さえやすい「Easy-to-Play」ネック。
この2つがそろっているのが、Classic Design シリーズの一番の魅力です。
選び方をまとめると、次のようになります。

  • 王道のアコギの音で弾き語りしたい:CD-60S
  • 温かくメローな音が好き:CD-60S All-Mahogany
  • 小柄な人、抱えやすさ重視:CC-60S
  • 指弾きや気軽さ重視:CP-60S
  • ライブや録音もしたい:CD-60SCE/CC-60SCE
  • 長く付き合える上位機種が欲しい:CD-140SCE/CC-140SCE
  • 指が痛くならないギターで始めたい:CN-60S

これからアコギを始める人も、手頃で信頼できる1本を探している人も、ぜひチェックしてみてください。